介護助手の仕事内容 — 直接介護なしで月15万から始められる職種
PR この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
「直接介護はちょっと不安」——その入口にある選択肢
60過ぎてから介護の仕事に興味あるけど、おむつ交換とか入浴介助は自信ない。求人見てたら「介護助手」っていう職種があって、配膳とかシーツ交換だけでいいって。これなら私にもできそうかも。 — Xユーザー(パート希望・60代女性)2026年4月
この声に「自分も同じ」と感じた方は少なくないはずです。
介護に興味はあっても、身体介護にいきなり踏み込むのはハードルが高い——そう感じる人のために、厚生労働省が中心となって制度化を進めてきたのが「介護助手」という職種です。
ここでは介護助手の仕事内容を1日の流れに沿ってまとめ、給与水準・向いている人・介護職員との違いを一次ソースで整理しました。
この記事でわかること:
- 厚労省が定義する介護助手と介護職員の違い
- 1日の業務スケジュールと具体的な作業内容
- 時給・月収の目安と、介護職員との給与差
- 50代・60代から始める人が多い理由
介護助手とは?厚労省の定義と介護職員との違い
**結論から言うと、介護助手は「身体介護を行わない、周辺業務専任の介護スタッフ」**です。
厚生労働省の「介護助手等普及推進事業」では、介護職員の負担軽減と多様な人材の参入を目的に、直接介護(身体介護)を介護職員が、周辺業務を介護助手が担うという役割分担が示されています。
出典: 厚生労働省「介護・高齢者福祉」(介護助手等普及推進事業)
業務範囲の違いを表で整理
| 項目 | 介護職員 | 介護助手 |
|---|---|---|
| 入浴・排泄・食事介助 | 担当する | 担当しない |
| 配膳・下膳・食器洗浄 | 担当する | 担当する |
| シーツ交換・清掃 | 担当する | 担当する |
| 見守り・話し相手 | 担当する | 担当する |
| 介護記録の作成 | 担当する | 担当しない(補助的記録のみ) |
| 必要な資格 | 初任者研修以上が望ましい | 原則不要 |
身体に直接触れる業務は介護職員、それ以外の生活支援・環境整備が介護助手の担当領域です。
なぜこの仕組みが生まれたのか
背景には、深刻な介護人材不足があります。厚生労働省の第8期介護保険事業計画に基づく推計では、2025年度に必要な介護職員数は約243万人とされ、需給ギャップへの対応が求められています。
出典: 厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」
専門資格を持つ介護職員が身体介護に集中できる環境をつくるため、周辺業務を切り出した職種として介護助手が広がりつつあります。三重県では2015年度から先行して導入され、現在は全国に普及推進中です。
出典: 三重県 長寿介護課(介護助手等普及推進事業の先行事例)
1日の仕事内容 — 特別養護老人ホームの例
特別養護老人ホームでパート勤務する介護助手の1日の流れを具体的に追ってみます。
午前: 朝食配膳とフロア整備
8:00頃に出勤後、まず厨房から運ばれてきた朝食を居室やフロアの食卓へ配膳します。食事中は転倒や誤嚥に備えて見守りを行いますが、咀嚼や嚥下の介助そのものは介護職員の担当です。
食事が終わったら下膳と食器の片付け、テーブル拭き、フロアの掃除機がけまでが午前の主な仕事です。
昼前: シーツ交換と洗濯物たたみ
利用者が入浴やレクリエーションに参加している時間帯は、居室のシーツ交換やベッドメイキングを行います。重い利用者を動かす作業は伴わず、空いた居室での環境整備が中心です。
並行して、洗濯物たたみや衣類の仕分けも担当します。利用者の名前が書かれた衣類を間違えないよう確認する作業は、地味ですが重要なパートです。
午後: 見守り・話し相手・レク補助
午後はレクリエーションの準備と補助、利用者の話し相手、フロアでの見守りが中心です。
介護助手で働き始めて半年。私の仕事は配膳と洗濯と見守り。直接介護じゃないけど、利用者さんと話してると「来てくれてありがとう」って言われる。専門資格なくても感謝される仕事って嬉しい。 — Xユーザー(主婦・50代女性)2026年3月
夕方の配膳までを担当し、16:00〜17:00頃に退勤するパターンが多くなっています。
業務の特徴
- 身体的負担が比較的軽い: 入浴介助・移乗介助のような腰に負担のかかる作業は含まれない
- 専門知識を求められる場面が少ない: 介護記録の作成・ケアプラン理解は介護職員の担当
- チームの一員として動く: 単独業務ではなく、介護職員のサポートとして連携する
時給・月収のリアル — 介護職員との比較
結論から言うと、介護助手の時給は1,000〜1,200円が中心帯で、フルタイム勤務した場合の月収は15万円前後からです。
介護助手と介護職員の給与差
| 区分 | 平均時給 | フルタイム月収目安 | 主な雇用形態 |
|---|---|---|---|
| 介護助手 | 1,000〜1,200円 | 約15〜18万円 | パート・短時間 |
| 介護職員(無資格) | 1,100〜1,300円 | 約20〜23万円 | パート・正社員 |
| 介護職員(初任者研修) | 1,200〜1,400円 | 約22〜25万円 | 正社員中心 |
| 介護福祉士 | 1,400〜1,700円 | 約27〜30万円 | 正社員中心 |
出典: 厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」(介護・高齢者福祉)、介護労働安定センター 介護労働実態調査
身体介護を行わないぶん、介護職員と比べると給与水準は低めです。一方で週2〜3日の短時間勤務OKの求人が多く、扶養内で働きたい主婦層や年金受給者には選びやすい働き方です。
介護職員等処遇改善加算の対象になるか
2024年度の制度改正により、介護助手も処遇改善加算の対象として位置づけられるケースが増えています。施設によっては、加算分が時給に上乗せされたり、賞与として支給されたりします。
出典: 厚生労働省「介護・高齢者福祉」(介護職員等処遇改善加算)
応募前には、求人票や面接で処遇改善加算の取り扱いと支給方法を確認しておくことをおすすめします。時給単体だけでなく、加算込みの実質時給で比較すると判断しやすくなります。
介護助手に向いている人・始め方
こんな人が活躍している
- 50代・60代で再就職を考えている人: 体力に応じた業務範囲のため、無理なく続けやすい
- 扶養内で働きたい主婦層: 週2〜3日・1日4時間程度の求人が豊富
- 介護に興味はあるが身体介護に不安がある人: ステップアップの入口として活用できる
- 退職後にもう一度社会と関わりたいシニア: 三重県の事例では70代の活躍例もあり
介護助手の求人見つけて応募したら、面接で「資格なくても丁寧に教えます」って言われた。実際に入ってみて、最初の1ヶ月は先輩がついて仕事覚えさせてくれた。50代でも全然遅くなかった。 — Xユーザー(主婦・50代女性)2026年2月
応募から採用までの流れ
- 求人検索: 「介護助手」「介護補助」「ケアアシスタント」のキーワードで探す
- 施設見学・面接: 服装は清潔感があれば私服でも可。1日の流れを質問しておく
- 採用後の研修: 1〜2週間ほど先輩スタッフについて業務を覚える
- 独り立ち: 配膳・シーツ交換から始め、徐々に担当範囲を広げる
応募時に介護職員初任者研修などの資格は不要ですが、入職後にスキルアップしたい場合は施設の費用補助制度を活用できることがあります。
→ 詳しい資格制度は 介護職員初任者研修の費用と取得期間 を参照してください。
まとめ — 「身体介護なし」から始める介護キャリア
介護助手は、**厚生労働省が制度化を進める「身体介護を行わない介護スタッフ」**です。配膳・シーツ交換・見守りなど周辺業務に専念することで、未経験でもシニアでも、無理なく介護現場に関われる入口になっています。
この記事のポイントを振り返ります。
- 介護助手と介護職員は業務範囲が明確に分かれている — 身体介護は介護職員、周辺業務は介護助手
- 1日の業務は配膳・シーツ交換・見守り中心 — 身体的負担が比較的軽い
- 時給は1,000〜1,200円が中心、月収15万円前後から — パート・短時間勤務が主流
- 50代・60代から始める人が多い — 三重県など先進自治体では70代の活躍例もある
「いきなり介護職員は不安」という方にとって、介護助手は現場を知る最初の一歩として有効な入口です。応募前に、まずは近隣施設の求人票で業務範囲・時給・処遇改善加算の取り扱いを見比べてみてください。