在宅介護のDIYバリアフリー — 低コストでできる住環境改善10選
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「施設は嫌だ」という親。でも今の家は危険がいっぱい
実家に帰ったら父がトイレの段差でつまずいてた。手すりもないし、お風呂も滑りそう。リフォームしたいけどお金がない。介護保険でどこまでできるのかもわからない。 — Xユーザー(遠距離介護中・40代男性)2026年3月
母が「この家で最期まで暮らしたい」って言う。気持ちはわかるけど、築40年の家は段差だらけ。業者に見積もり頼んだら200万って言われて絶句。何か自分でできることないのかな。 — Xユーザー(同居介護中・50代女性)2026年4月
在宅介護を続ける上で、住環境の安全対策は避けて通れません。しかし、本格的なバリアフリーリフォームは数十万〜数百万円かかることも珍しくありません。
結論: ホームセンターで手に入る材料で、1万円以内からバリアフリー化は始められます。 加えて、介護保険の住宅改修制度を使えば最大20万円分の工事が1割負担で可能です。
この記事では、DIYで今すぐできるバリアフリー対策10選と、介護保険制度の活用法をあわせて紹介します。
この記事でわかること:
- DIYでできるバリアフリー改善10選(費用・難易度付き)
- 介護保険の住宅改修制度の使い方
- プロに頼むべきケースの判断基準
なぜ住環境改善が重要なのか?
転倒は寝たきりの最大原因
結論: 高齢者の転倒事故の約77%は自宅内で発生しており、住環境改善は転倒予防の最も効果的な方法です。
理由: 消費者庁「高齢者の事故情報」(2025年)によると、65歳以上の救急搬送のうち転倒・転落が約81.5%を占めています。特に「段差」「滑りやすい床」「手すりの未設置」が三大リスク要因です。
具体的なデータ:
- 大腿骨頸部骨折後、1年以内に寝たきりになる割合: 約30%(日本整形外科学会, 2024年)
- 自宅内の転倒発生場所: 1位 居室(45%)、2位 浴室(20%)、3位 階段(15%)
住環境を整えることは、要介護度の悪化を防ぎ、在宅介護を長く続けるための投資です。
【場所別】DIYバリアフリー改善10選
■ トイレ(転倒リスク高)
1. トイレの手すり設置(突っ張り式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 3,000〜8,000円 |
| 難易度 | ★☆☆(工具不要) |
| 所要時間 | 約15分 |
| 購入場所 | ホームセンター、Amazon |
結論: 壁に穴を開けずに設置できる突っ張り式手すりは、賃貸住宅でも使えるバリアフリーの第一歩です。
具体的な方法:
- 床から70〜80cmの高さに横手すりを設置(立ち座りの補助)
- 便座の横にL字型手すりを設置するとさらに安全
- 突っ張り式はネジ不要で、取り外しも簡単
選び方のポイント:
- 耐荷重80kg以上のものを選ぶ
- 握りやすい直径28〜32mmが推奨(介護保険福祉用具ガイドラインより)
- 表面が滑りにくいソフト素材コーティングのものが安心
2. トイレの段差にミニスロープ設置
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1,500〜4,000円 |
| 難易度 | ★☆☆(置くだけ) |
| 所要時間 | 約5分 |
| 購入場所 | ホームセンター、介護用品店 |
結論: 和式トイレの段差や、ドア枠の段差を解消するミニスロープは、つまずき事故の防止に即効性があります。
具体的な方法:
- 段差の高さを測り(1〜5cm程度が対象)、適切な高さのスロープを選ぶ
- 両面テープで固定するタイプが手軽
- 色付き(黄色やオレンジ)のものは視認性が高く、夜間も安全
■ 浴室(最も危険な場所)
3. 浴室の滑り止めマット設置
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1,000〜3,000円 |
| 難易度 | ★☆☆(敷くだけ) |
| 所要時間 | 約3分 |
| 購入場所 | 100均〜ホームセンター |
結論: 浴室の転倒事故は重篤化しやすいため、滑り止めマットは最優先で設置しておきたいアイテムです。
具体的な方法:
- 浴槽の中と洗い場の2か所に設置
- 吸盤付きタイプが浴槽内でずれにくい
- 週1回の清掃でカビの発生を防ぐ
- サイズは浴槽の底面積の70%以上をカバーするものが推奨
4. 浴室用シャワーチェア導入
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 3,000〜15,000円(介護保険の特定福祉用具購入で1割負担可) |
| 難易度 | ★☆☆(置くだけ) |
| 所要時間 | 設置不要 |
| 購入場所 | 福祉用具販売店、Amazon |
結論: シャワーチェアは入浴中の立位保持が不安定な方にとって、転倒予防の必需品です。
具体的な方法:
- 背もたれ・肘掛け付きが安全性が高い
- 高さ調節機能付きを選ぶ(座面高35〜45cm調節が目安)
- 介護保険の「特定福祉用具購入費」で年間10万円まで1割負担で購入可能
5. 浴室の出入り口に手すりを追加
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 2,000〜5,000円(吸盤式の場合) |
| 難易度 | ★☆☆〜★★☆ |
| 所要時間 | 約10分 |
| 購入場所 | ホームセンター |
結論: 浴室の出入り時(またぎ動作)が最も転倒リスクが高く、手すりの設置効果が大きいポイントです。
具体的な方法:
- タイル壁には強力吸盤式手すりが使える(耐荷重を必ず確認)
- 浴槽のまたぎ動作用には縦手すりが有効
- 壁の強度に不安がある場合はプロに相談を
■ 居室・廊下(最も事故が多い場所)
6. 夜間のフットライト設置
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 500〜2,000円(3個セット) |
| 難易度 | ★☆☆(コンセントに差すだけ) |
| 所要時間 | 約3分 |
| 購入場所 | 100均〜家電量販店 |
結論: 夜間のトイレ移動時の転倒を防ぐために、足元を照らすフットライトは費用対効果が最も高い対策です。
具体的な方法:
- 寝室→廊下→トイレの動線上に3〜4個設置
- 人感センサー付きタイプが省エネで便利
- 暖色系(オレンジ色)のLEDは覚醒を防ぎ、再入眠しやすい
7. カーペット・マットの端を固定する
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 300〜1,000円 |
| 難易度 | ★☆☆ |
| 所要時間 | 約10分 |
| 購入場所 | 100均〜ホームセンター |
結論: めくれたカーペットの端は転倒の原因になります。滑り止めテープやピンで固定するだけで事故を防げます。
具体的な方法:
- カーペット裏面に滑り止めシートを貼る
- マットの端を両面テープで床に固定する
- そもそも不要なマットは撤去する(最も確実な対策)
8. 家具の配置を見直す(動線確保)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 0円 |
| 難易度 | ★★☆(力仕事) |
| 所要時間 | 1〜2時間 |
| 購入場所 | 不要 |
結論: 家具の配置を変えるだけで、安全な移動動線を確保できます。費用ゼロの最強バリアフリーです。
具体的な方法:
- ベッド→トイレの動線上に障害物がないか確認
- 廊下幅は最低80cm確保(車椅子の場合は90cm以上)
- つかまり歩きができるよう、壁沿いに安定した家具を配置
- 電源コードを壁沿いにまとめ、つまずきリスクを排除
■ 玄関(外出のハードル)
9. 玄関の段差にステップ台設置
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 3,000〜8,000円 |
| 難易度 | ★☆☆(置くだけ) |
| 所要時間 | 約5分 |
| 購入場所 | ホームセンター、福祉用具店 |
結論: 日本の玄関は上がり框(かまち)の段差が大きく、ステップ台1段で安全に昇降できるようになります。
具体的な方法:
- 上がり框の高さの約半分の高さのステップ台を選ぶ(段差20cmなら台は10cm)
- 滑り止め加工のある木製または樹脂製が安定感あり
- ステップ台の横に手すりがあるとさらに安全
10. 玄関の照明を人感センサー式に交換
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 1,000〜3,000円 |
| 難易度 | ★☆☆(電球交換のみ) |
| 所要時間 | 約5分 |
| 購入場所 | 家電量販店、ホームセンター |
結論: 暗い玄関での靴の脱ぎ履きは転倒リスクが高いため、自動点灯する照明への交換が有効です。
具体的な方法:
- 既存の電球をLED人感センサー電球に交換するだけ
- E26口金対応のものが一般的
- 消し忘れ防止にもなり省エネ
ホームセンターで手すりとフットライト買って、合計5,000円くらい。取り付けは30分もかからなかった。父が「トイレに行くのが怖くなくなった」って言ってくれて、もっと早くやればよかったと思った。 — Xユーザー(実家の介護環境を整備・40代男性)2026年3月
介護保険の住宅改修制度を使おう
DIYでは対応しきれない改修には、介護保険の住宅改修制度が使えます。
制度の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 要支援1〜要介護5の認定を受けた方 |
| 支給限度額 | 20万円(うち自己負担1〜3割) |
| 実質負担額 | 1割負担の場合、最大2万円で20万円分の工事が可能 |
| 対象工事 | 手すり設置、段差解消、床材変更、扉の取替え、便器の取替え等 |
| 申請先 | 市区町村の介護保険課 |
申請の流れ
- ケアマネジャーに相談する
- 施工業者に見積もりを依頼(ケアマネジャーから紹介してもらうのが安心)
- 市区町村に事前申請(工事前の申請が必須)
- 工事実施
- 完了後に申請書類を提出→償還払い(後から還付)
注意点: 工事前の事前申請をしないと全額自己負担になります。必ず工事前にケアマネジャーに相談しましょう。
DIYで済ませるべきか、プロに頼むべきかの判断基準
| 判断基準 | DIYでOK | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 壁への穴あけ | 不要(突っ張り式・吸盤式) | 必要(ネジ固定の手すり等) |
| 電気工事 | 電球交換程度 | 配線変更を伴うもの |
| 構造に関わるもの | 対象外 | 段差解消の床工事、スロープ設置 |
| 費用 | 1万円以内 | 数万〜数十万円 |
| 安全性の確保 | 耐荷重の確認ができる | 高齢者の体重を支える必要がある |
迷ったらケアマネジャーに相談してください。 福祉住環境コーディネーターの資格を持つケアマネジャーや、住宅改修に詳しい地域包括支援センターの職員が、適切なアドバイスをくれます。
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まとめ — 今日からできることから始めよう
在宅介護のバリアフリー化は、大がかりなリフォームだけが選択肢ではありません。
- 0円でできること: 家具の配置見直し、不要なマットの撤去
- 1,000円以内: フットライト、滑り止めテープ、カーペット固定
- 5,000円以内: 滑り止めマット、ミニスロープ、人感センサー電球
- 1万円以内: 突っ張り式手すり、ステップ台
介護保険の住宅改修、20万円まで1割で済むって知らなかった。ケアマネさんに聞いたら、手すり6本とトイレの段差解消で15万円。自己負担1万5千円。もっと早く相談すればよかった。 — Xユーザー(同居介護中・60代女性)2026年4月
最初の一歩として、今日すぐにできること:
- トイレ・浴室・廊下の段差とつまずきポイントを書き出す
- ホームセンターでフットライトと滑り止めマットを購入する
- ケアマネジャーに「住宅改修制度を使いたい」と相談する
住環境を整えることは、親御さんの安全を守ると同時に、介護する側の負担も軽くします。
参考リンク:
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