介護家族会に参加してみた — '一人じゃない'と思えた日のこと
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「自分だけが大変」と思っていた日々が、変わった瞬間のこと
母の介護3年目。誰にも相談できなくて、夜中にひとりで泣いてた。職場で「お母さん元気?」って聞かれるのが一番つらかった。 — Xユーザー(在宅介護中・40代女性)2026年3月
介護してることを友達に話しても「大変だね」で終わり。同じ経験してないとわからないんだよな。孤独すぎて家族会に行ってみたら、初めて「わかるよ」って言ってもらえた。泣いた。 — Xユーザー(義母を介護中・50代女性)2026年4月
介護の孤独は、介護経験のない人には伝わりにくいものです。「大変だね」と言ってもらえても、それは自分の状況を本当に理解した上での言葉ではない——そう感じたことがある方は、少なくないのではないでしょうか。
この記事では、介護家族会に実際に参加した体験と、得られたもの、そして初めての方が安心して参加するための情報をまとめました。
この記事でわかること:
- 介護家族会とは何か、どんな雰囲気で行われるのか
- 参加者が実際に得られるもの(情報・感情面の両方)
- 探し方と参加までのステップ、オンライン参加の選択肢
介護家族会とは — 数字で見る介護者の孤立
結論: 介護家族会は、同じ立場の人と悩みを共有できる場です。 介護の情報交換だけでなく、「一人じゃない」と思えること自体が最大の価値です。
その背景には、介護者の深刻な孤立があります。
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 介護者が悩みやストレスを抱える割合 | 68.9% | 厚生労働省「国民生活基礎調査」(2022年) |
| 悩みを「誰にも相談しない」介護者 | 約25% | 厚生労働省「国民生活基礎調査」(2022年) |
| 公益社団法人「認知症の人と家族の会」の会員数 | 約11,000人(全国47支部) | 認知症の人と家族の会 |
| 家族会に参加して「気持ちが楽になった」と回答した人 | 約82% | 認知症の人と家族の会「会員アンケート」(2023年度) |
介護者の4人に1人が悩みを誰にも相談していない。この数字は、介護の孤立が「個人の性格の問題」ではなく、相談先の不足や心理的ハードルといった構造的な問題であることを示しています。
家族会は、その壁を低くしてくれる場所です。
家族会に初めて参加した日の体験 — Before / After
参加前の気持ち(Before)
家族会の存在を知ったのは、地域包括支援センターのケアマネジャーからの紹介でした。正直なところ、最初の反応は「知らない人に介護の話をするなんて無理」。
参加前に感じていたこと:
- 自分の介護の大変さを話して「それくらいで?」と思われたらどうしよう
- 重い話ばかりで余計に落ち込むのでは
- 忙しくて参加する時間の余裕なんてない
こうした不安を抱えながらも、「とにかく誰かに聞いてほしい」という気持ちが勝って、近くの公民館で開かれている月1回の家族会に足を運びました。
転機 — 「あなたも同じなんだ」
会場に入ると、10人ほどの参加者が輪になって座っていました。年齢は40代から70代まで幅広く、初参加はもう一人いました。進行役のファシリテーター(多くの場合、社会福祉士やボランティアの方)が「無理に話さなくて大丈夫ですよ」と声をかけてくれたことで、少し肩の力が抜けました。
印象的だったのは、ある60代の女性が「夫の介護中にイライラして、怒鳴ってしまったことがある」と打ち明けた瞬間です。数人が静かに頷いていました。「自分だけじゃなかったんだ」——その瞬間の安堵感は、今でも忘れられません。
参加後の変化(After)
- 精神的な変化: 「自分を責める気持ち」が明らかに減った
- 情報の変化: ショートステイの利用のコツや、使える制度を具体的に教えてもらえた
- 行動の変化: 次回も参加しようと思えた。月に1回「自分のための時間」を持つきっかけになった
家族会に初めて行ったとき、「介護やめたいと思ったことある人いますか」って聞いたら、全員手を挙げた。あの瞬間の安心感は一生忘れない。 — Xユーザー(父を在宅介護・50代男性)2026年2月
介護家族会の探し方と参加方法 — 5つの選択肢
結論: 家族会は全国にあり、オンライン参加もできます。 自分に合った方法で参加できます。
選択肢1: 地域包括支援センター経由
最も確実な方法です。お住まいの市区町村の地域包括支援センターに電話して「介護家族会はありますか」と聞くだけ。無料です。
見つけ方: 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」で地域を検索
選択肢2: 認知症の人と家族の会
全国47都道府県に支部があり、月1回の交流会を開催しています。認知症に限らず、幅広い介護の悩みを相談できます。
公式サイト: 認知症の人と家族の会
選択肢3: オンライン家族会
外出が難しい方、遠方の方にはオンライン家族会という選択肢があります。コロナ禍以降、Zoom開催が急増しました。
| 運営元 | 形式 | 頻度 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 認知症の人と家族の会(各支部) | Zoom | 月1回程度 | 無料〜数百円 |
| NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン | Zoom・電話 | 月2回 | 無料 |
| 各自治体の福祉課 | Zoom | 月1回程度 | 無料 |
選択肢4: 介護者カフェ(認知症カフェ)
もう少しカジュアルな場として「介護者カフェ」があります。お茶を飲みながら、自由に話せるスタイル。全国に約8,000箇所設置されています(出典: 厚生労働省「認知症施策推進大綱に基づく認知症カフェの実態調査」(2023年度))。
選択肢5: SNS・オンラインコミュニティ
XやFacebookグループにも介護者のコミュニティがあります。匿名で参加でき、深夜でも書き込める点がメリットです。ただし、情報の正確性は家族会より劣る場合があるため、制度や費用の情報は公的機関で確認することをおすすめします。
参加をためらっている方へ — よくある不安と実際
| 不安 | 実際 |
|---|---|
| 話すのが苦手で行きにくい | 聞いているだけでも大丈夫。「今日は聞くだけで」と伝えればOK |
| 自分の介護は軽い方だから場違いでは | 介護の「大変さ」に序列はない。比較されることはない |
| 時間がない | 月1回・2時間程度。オンラインなら自宅から参加可能 |
| 個人情報が漏れないか | ほとんどの家族会で守秘義務ルールがある。本名を言わなくてもよい |
家族会を3年続けてる。最初は「自分が介護の集まりに行くなんて」って抵抗あったけど、今は月1のこの時間が心の支え。介護保険の裏ワザみたいな情報も教えてもらえるし、行って損はない。 — Xユーザー(妻を介護中・60代男性)2026年3月
まとめ — 「一人じゃない」と思える場所がある
介護家族会は、情報を得る場所であると同時に、「わかってもらえた」と感じられる場所です。介護の孤独感を感じている方にとって、月に一度でもそういう時間を持つことは、介護を続けていくための大きな支えになります。
今日できる一歩:
- お住まいの地域包括支援センターに電話して「家族会はありますか」と聞いてみる
- 認知症の人と家族の会のサイトでお住まいの地域の支部を調べる
- 外出が難しければ、オンライン家族会を検索してみる
あなたが「つらい」と感じていること自体が、もう十分に頑張っている証拠です。一人で抱え込まなくていい場所が、あなたの近くにもあります。
介護疲れを感じている方は「介護に疲れたあなたへ — 今日からできる5つのこと」もあわせてご覧ください。介護うつが心配な方には「介護うつセルフチェック15項目」も参考になります。男性介護者特有の孤立については「男性介護者の孤立」で詳しく解説しています。
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よくある質問
Q. 介護家族会は無料ですか? A. ほとんどの家族会は無料、または会場費として100〜500円程度の実費負担です。地域包括支援センター主催のものは原則無料です。
Q. 家族会に参加するのに条件はありますか? A. 特別な条件はありません。現在介護をしている方はもちろん、これから介護が始まりそうな方、介護を終えた方も参加できるところがほとんどです。
Q. 夫や妻には「家族会に行く」と言いにくいのですが… A. 「介護の情報収集に行ってくる」と伝えるのも一つの方法です。実際に制度や利用できるサービスの情報を持ち帰れるので、嘘にはなりません。
Q. オンライン家族会はどうやって参加しますか? A. 多くはZoomで開催されています。認知症の人と家族の会や、お住まいの自治体の福祉課に問い合わせると、開催日程と参加方法を教えてもらえます。スマートフォンからでも参加できます。