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認知症の方のひとり歩き対策 — GPS・センサー・地域の見守りネットワーク

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「出かけたまま帰ってこない」——その恐怖は、備えで和らげられる

認知症の母が夕方ふらっと外に出て、2時間帰ってこなかった。近所を必死で探し回って、結局コンビニで保護されてた。あの2時間の恐怖は忘れられない。次は見つからないかもしれないっていう不安が消えない。 — Xユーザー(母を在宅介護中・50代男性)2026年3月

この恐怖、介護をしている家族なら誰もが想像できるものです。

先に結論をお伝えします。認知症の方のひとり歩きは「防ぐ」よりも「早く見つける」仕組みをつくることが重要です。 GPS端末・センサー・地域の見守りネットワークの3つを組み合わせることで、万が一のときの発見スピードを大幅に上げることができます。

警察庁の統計によると、2024年に認知症が原因で行方不明になった方は18,121人。そのうち当日中に発見された方は12,476人で、生存率は99%以上です。一方、発見までに2日以上かかると死亡リスクが急激に上がります(出典: 警察庁「令和6年における行方不明者届受理等の状況」)。

つまり、「いかに早く見つけるか」が命を守る鍵です。

この記事でわかること:

  • 認知症のひとり歩きが起きる背景と初期サイン
  • GPS端末・センサー・地域見守りの3つの対策と費用
  • 自治体の支援制度と事前登録の方法
  • 行方不明になったときの具体的な対応手順

ひとり歩きの実態 — 数字で見る現状

結論: 認知症によるひとり歩きでの行方不明は年間約1万8千件。死亡者の77.8%は自宅から5km圏内で発見されています。

項目数値出典
認知症が原因の行方不明者届(2024年)18,121人警察庁「令和6年行方不明者の状況」
うち当日発見12,476人(68.8%)同上
うち2〜3日で発見4,156人同上
死亡者数491人同上
死亡者のうち5km圏内で発見382人(77.8%)同上
2年前から未発見の方171人朝日新聞報道(2026年4月)

注目しておきたいは、死亡した方の約8割が自宅から5km圏内で見つかっているという事実です。遠くに行ってしまうのではなく、近くの河川や用水路、山林で事故に遭うケースが多い。だからこそ、「早期発見」の仕組みが命を救います。

なぜひとり歩きが起きるのか

認知症の方のひとり歩きには、ご本人なりの理由があります。

  • 「家に帰りたい」: 今いる場所を自宅と認識できず、昔住んでいた家に向かおうとする
  • 「仕事に行かなければ」: 過去の習慣(通勤)が蘇り、出かけようとする
  • 「夕方の不安」: 夕暮れ症候群と呼ばれ、夕方に不安感が増して外に出ようとする
  • 「トイレを探している」: 自宅内のトイレの場所がわからず、外に出てしまう

行動を「問題行動」として捉えるのではなく、ご本人の気持ちを理解した上で、安全を確保する対策を講じることが大切です。


対策1: GPS端末 — 居場所をリアルタイムで把握する

結論: GPS端末は「早期発見」の最も有効な手段です。日経新聞の報道によれば、GPS端末を通じて発見された方の生存率は100%です。

出典: 日本経済新聞「認知症の行方不明者高水準、24年1万8000人 GPS介した発見は全員生存」(2025年6月)

GPS端末の種類と特徴

タイプ特徴月額目安こんな方に向いている
携帯型(専用端末)ボタン1つで現在地通知、SOS機能付き500〜1,500円外出が多い方
靴型(インソール内蔵)本人が意識しにくい。靴を履けば自動追跡700〜1,500円端末を持つのを嫌がる方
お守り・キーホルダー型衣服やバッグに取り付け。小型軽量500〜1,000円外出時に持ち物がある方
スマートタグ型Bluetooth接続。スマホと連携0円(端末代のみ)近距離の見守り向け

自治体のGPS端末補助制度

多くの自治体が認知症の方向けにGPS端末の貸出や購入補助を行っています。

  • 東京都世田谷区: GPS端末無料貸出(月額通信費のみ自己負担)
  • 大阪市: GPS端末購入費の補助(上限1万円)
  • 横浜市: 位置検索サービスの利用料補助

お住まいの自治体の制度は、地域包括支援センターに問い合わせるのが確実です。制度名は自治体によって異なりますが、「認知症高齢者見守り事業」「GPS貸出事業」などの名称で実施されていることが多いです。


対策2: ドアセンサー・見守りカメラ — 外出の瞬間を検知する

結論: GPS端末が「出てからの追跡」なら、センサーは「出る瞬間の検知」。両方を組み合わせるのが理想的です。

センサーの種類

タイプ機能費用目安設置の手軽さ
ドア開閉センサー玄関ドアが開くとスマホに通知3,000〜5,000円(買い切り)工事不要・両面テープ
人感センサー玄関付近の動きを検知して通知3,000〜8,000円工事不要
見守りカメラ映像で確認可能、会話機能付きも5,000〜15,000円コンセントのみ
ベッドセンサー離床を検知して通知5,000〜20,000円マットレスの下に設置

選ぶときのポイント

  • 通知のタイムラグ: リアルタイムに近い通知が重要。Wi-Fi接続タイプは数秒以内で通知が届く
  • 誤報の頻度: 感度が高すぎると頻繁に通知が来てストレスになる。調整できる製品を選ぶ
  • 電池持ち: 充電式か電池式か。交換・充電の手間も考慮する

介護保険でレンタルできる福祉用具

要介護2以上の方は、介護保険の福祉用具貸与で認知症老人徘徊感知機器をレンタルできます。自己負担1割で月額500〜1,000円程度です。ケアマネジャーに相談してケアプランに組み込んでもらいましょう。

出典: 厚生労働省「福祉用具貸与」


対策3: 地域の見守りネットワーク — 「多くの目」で守る

結論: 家族だけで24時間見守ることは不可能です。地域の力を借りる仕組みを事前に整えておくことが、最も現実的な対策です。

認知症の行方不明者、2年前から「未発見」171人。 — 朝日新聞(2026年4月)

この数字は、家族だけの見守りでは限界があることを示しています。地域全体で見守る仕組みが不可欠です。

SOSネットワーク(自治体の行方不明者捜索システム)

全国の多くの自治体が「SOSネットワーク」を運営しています。事前に登録しておくと、行方不明になった際に以下の関係機関に一斉に情報が共有されます。

  • 警察署
  • 消防署
  • タクシー会社・バス会社
  • コンビニ・スーパー
  • 郵便局
  • 新聞配達店
  • 地域のボランティア団体

登録は無料です。地域包括支援センターまたは市区町村の介護保険課で手続きできます。

見守りステッカー・QRコード

衣服や靴に貼れる見守りステッカー(QRコード付き)を配布している自治体もあります。発見者がQRコードを読み取ると、登録された家族の連絡先が表示される仕組みです。

認知症サポーター

全国に約1,500万人いる認知症サポーター(出典: 全国キャラバン・メイト連絡協議会)は、認知症の方を温かく見守る地域の力です。お住まいの地域でサポーター養成講座が開催されているか、地域包括支援センターで確認できます。


行方不明になったときの対応手順

結論: 「いなくなった」と気づいたら、迷わず110番通報してください。 認知症の方の行方不明は時間との勝負です。

発見までの行動チェックリスト

  1. 110番通報する(「認知症の家族が行方不明」と伝える)
  2. SOSネットワークに連絡する(事前登録済みの場合)
  3. GPS端末で位置を確認する(持たせている場合)
  4. よく行っていた場所を確認する(元の職場、実家、よく通った店、散歩コースなど)
  5. 近所・知人に連絡する
  6. SNSでの情報拡散(自治体の防災メールやLINEグループなど)

事前に準備しておくこと

  • 最近の写真を用意する(服装がわかる全身写真がベスト)
  • よく行く場所リストを作成する
  • 服や靴に名前と連絡先を記載する
  • かかりつけ医・ケアマネの連絡先をまとめておく

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まとめ — 「ひとりで抱えない」が最大の対策

認知症のひとり歩き対策は、完璧に「防ぐ」ことよりも、「早く見つける」仕組みを複数用意しておくことが現実的で効果的です。

GPS端末で居場所を把握し、センサーで外出を検知し、地域の目で見守る。この3つを組み合わせることで、万が一のときの発見スピードは格段に上がります。

まだ何も対策をしていないという方は、今日できることから始めてみてください。地域包括支援センターに電話して「認知症の親のひとり歩きが心配」と伝えるだけで、利用できる制度やサービスを教えてもらえます。

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