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親が認知症かもしれない — 最初にやるべき3つのことと、家族の心構え

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「まさかうちの親が」——認知症を疑い始めた日

母に電話したら「今日お昼何食べた?」って聞かれた。30分前に一緒に食べたばかりなのに。もの忘れってレベルじゃない気がする。でも認知症って認めたくない自分がいる。どうしたらいいんだろう。 — Xユーザー(会社員・40代女性)2026年3月

この気持ちは、多くの家族が経験するものです。

「認知症かもしれない」——その疑いが頭をよぎったとき、怖さ、悲しさ、「認めたくない」という気持ちが入り混じるのは自然なことです。

でも、ここで一つ知っておいてほしい事実があります。認知症は早期に気づき、適切な対応を始めることで、進行を遅らせる選択肢が広がるということです。

この記事では、「認知症かもしれない」と感じたときに家族がまずやるべき3つのことと、接し方の基本、そして家族自身が孤立しないための相談先をお伝えします。

この記事でわかること:

  • 「もの忘れ」と認知症の違い
  • 家族がまずやるべき3つのステップ
  • 認知症の方との接し方の基本原則
  • 家族を支える相談先と支援制度

「もの忘れ」と認知症の違い — まず冷静に見極める

親の行動に変化を感じたとき、最初に浮かぶのは「これは年齢的なもの忘れなのか、認知症なのか」という疑問です。

結論から言えば、自己判断は危険です。必ず医師の診断を受けてください。 ただし、目安として以下のような違いがあります。

項目年齢的なもの忘れ認知症の可能性
忘れ方体験の一部を忘れる(何を食べたか忘れる)体験そのものを忘れる(食べたことを忘れる)
自覚忘れた自覚がある(「あれ、何だっけ」)忘れた自覚がない(「食べてない」と主張)
ヒントヒントがあれば思い出せるヒントがあっても思い出せない
日常生活大きな支障はない支障が出始めている
進行急速には進まない徐々に悪化する傾向がある

出典: 厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」

「体験そのもの」を忘れている場合は、早めの受診をおすすめします。

最初は「年のせいだよ」って笑って済ませてた。でも同じことを1日に5回聞かれたとき、これは普通じゃないって気づいた。もっと早く病院に連れて行けばよかったと今でも思う。 — Xユーザー(自営業・50代男性)2026年2月


家族がまずやるべき3つのこと

認知症を疑い始めたら、以下の3つのステップで動き出すことをおすすめします。**すべてを一度にやらなくても大丈夫です。**1つ目から順番に進めていけば十分です。

ステップ1: かかりつけ医に相談する

最初のアクションは「かかりつけ医に相談すること」です。

いきなり「認知症の専門病院」に行く必要はありません。まずはかかりつけ医に「最近、こういう変化がある」と伝えてください。必要に応じて、以下の専門機関を紹介してもらえます。

  • もの忘れ外来: 認知症の診断・治療を専門に行う外来
  • 脳神経内科: 脳の画像検査(MRI等)で器質的な変化を確認
  • 認知症疾患医療センター: 都道府県が指定する認知症の専門医療機関

出典: 厚生労働省「認知症疾患医療センター一覧」

受診を親に切り出すのが難しい場合のコツ:

  • 「健康診断の一環として」と伝える
  • 「もの忘れが気になるなら、念のため見てもらおう」と軽いトーンで
  • かかりつけ医に事前に電話し、状況を伝えておく(親の前では言いにくいことも事前に共有できる)

「認知症」という言葉を使わず、「最近の体調を見てもらおう」という形で受診に誘うのが、本人の抵抗感を減らすコツです。

ステップ2: 地域包括支援センターに連絡する

かかりつけ医への相談と並行して、地域包括支援センターにも連絡しておくことをおすすめします。

地域包括支援センターでは、以下のサポートを無料で受けられます。

  • 介護保険の申請手続きの案内・代行
  • 利用できる介護サービスの情報提供
  • 認知症に関する地域の相談窓口や認知症カフェの紹介
  • 家族介護者への支援

出典: 厚生労働省「地域包括支援センターの機能と役割」

電話1本で相談できるため、遠方に住んでいても問題ありません。 「親が認知症かもしれないのですが、何から始めればいいでしょうか」と伝えれば、状況に応じた具体的なアドバイスをもらえます。

ステップ3: 家族自身の心のケアを忘れない

認知症の介護で最も消耗するのは、実は家族の心です。

「親が認知症かもしれない」という不安、「以前の親に戻ってほしい」という悲しみ、「どうして私が」という怒り——こうした感情は、認知症介護に携わる多くの家族が経験するものです。

一人で抱え込まないでください。 以下の相談先を知っておくだけでも、心の支えになります。

相談先連絡先特徴
認知症の人と家族の会0120-294-456家族介護者の全国組織。電話相談・集い
よりそいホットライン0120-279-33824時間無料、介護以外の悩みも対応
いのちの電話0570-783-55624時間対応
こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556自治体により対応時間が異なる
まもろうよ こころ(厚労省)https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/相談先ポータルサイト

出典: 公益社団法人 認知症の人と家族の会

認知症の家族の会に参加するまで、「私だけがこんなに大変」って思ってた。行ってみたら同じ状況の人がたくさんいて、泣きながら話を聞いてもらった。それだけで気持ちが軽くなった。もっと早く行けばよかった。 — Xユーザー(主婦・60代)2026年1月


認知症の方との接し方 — 3つの基本原則

認知症の方への接し方に「正解」はありませんが、家族が知っておくと楽になる基本原則が3つあります

原則1: 否定しない

「さっきも言ったでしょ」「それは違う」と訂正したくなる気持ちはわかります。でも、認知症の方にとって、否定されることは「自分の世界を壊される」恐怖と混乱を引き起こします。

同じ話を何度されても、初めて聞いたかのように対応する。これは非常に難しいことですが、否定するよりもはるかに穏やかな時間が生まれます

原則2: 正さない

日付を間違えた、人の名前を間違えた——こうした場面で「正しい情報を教えてあげなくては」と思うのは自然です。

でも、認知症の方の世界では、本人が認識していることが「本人にとっての現実」です。無理に正そうとすると、混乱や不安、時には怒りにつながります。

安全に関わること(火の取り扱い、外出時の安全等)以外は、「本人の世界に合わせる」ことが、双方にとって穏やかな関係を保つ鍵です。

原則3: 安心を届ける

認知症の方は、記憶は失われても、感情は残っています。「怖かった」「嬉しかった」「安心した」という感情の記憶は、エピソード記憶よりも長く残ると言われています。

出典: 厚生労働省「認知症を理解する」

だからこそ、言葉の内容よりも、声のトーン、表情、触れ方で「安心」を届けることが大切です。

  • ゆっくり、穏やかな声で話す
  • 正面から目を合わせる
  • 笑顔で接する
  • 手を握る、肩にそっと触れる

具体的な場面での対応例:

場面NG対応おすすめの対応
同じことを何度も聞く「さっき言ったでしょ」「○○ですよ」と初めて答えるように
食事を「まだ食べてない」と言う「さっき食べたでしょ」「お腹空いたんですね。少し何か用意しましょうか」
外出したがる「外は危ないからダメ」「一緒に散歩に行きましょうか」
財布を「盗まれた」と言う「誰も盗んでない」「それは困りましたね。一緒に探しましょう」

早期対応で広がる選択肢

認知症は「早く気づく」ことで、選択肢が広がります。

治療の選択肢

早期に診断を受けることで、進行を遅らせる薬(抗認知症薬)の服用を開始できます。また、原因によっては治療が可能なケースもあります(正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫など)。

介護サービスの利用

要介護認定を受ければ、デイサービス、ショートステイ、訪問介護などの介護保険サービスを利用できます。家族だけで介護を抱え込む必要はありません。

認定の受け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 要介護認定の受け方ガイド — 申請から結果通知まで

見守りサービスの活用

認知症の方のひとり歩き(外出して戻れなくなること)が心配な場合、GPS見守り端末が有効です。位置情報をスマートフォンで確認でき、異変時にはアラートが届きます。

また、センサー型の見守りサービスを導入することで、自宅での異変(長時間動きがない等)を検知できます。

見守りサービスの比較はこちらの記事をご覧ください。 → 離れて暮らす親の見守りサービス6タイプ完全比較【2026年版】親の見守りカメラおすすめ7選 — 実際に1ヶ月使った正直レビュー

本人の意思を確認できる

認知症が進行すると、本人の意思確認が難しくなります。早い段階であれば、今後の生活(在宅か施設か)、お金の管理、延命治療の希望などについて、本人の意思を聞くことができます。


仕事をしながら認知症の親を支えるには

認知症の親を持つ家族の多くは、現役世代です。仕事と介護の両立は、制度とサービスを組み合わせることで実現できます。

活用できる制度:

  • 介護休業: 対象家族1人につき通算93日、3回まで分割取得可能
  • 介護休暇: 年5日(2人以上なら年10日)、時間単位で取得可能
  • 介護休業給付金: 休業中の賃金の67%が雇用保険から支給

出典: 厚生労働省「介護休業制度」

活用できるサービス:

  • デイサービス: 日中、施設で過ごしてもらうことで家族の就労時間を確保
  • ショートステイ: 数日間の施設預かりで、出張や休息に充てる
  • 見守りサービス: 不在時の安否確認

母の認知症が始まったとき、仕事を辞めようかと思った。でもケアマネさんに「仕事は続けてください。お母さんを支えるためにも、あなたの生活基盤が大事です」って言われた。デイサービスと見守りを組み合わせて、なんとか両立できている。 — Xユーザー(会社員・50代男性)2026年4月

仕事と介護の両立について詳しくはこちらもご覧ください。 → 親の介護と仕事の両立、私はこうした — 制度×体験の完全ガイド


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まとめ

「親が認知症かもしれない」と感じたら、まず深呼吸してください。 そして、3つのステップを一つずつ進めていきましょう。

  1. かかりつけ医に相談 — 「健康診断の一環」として受診に誘う
  2. 地域包括支援センターに連絡 — 電話1本で、利用できる制度やサービスの情報が得られる
  3. 家族自身の心のケア — 一人で抱えず、家族の会やホットラインに相談する

接し方の3原則は、「否定しない」「正さない」「安心を届ける」。これだけ覚えておくだけでも、日々の介護が少し穏やかになるはずです。

認知症は、親と家族の新しい関係の始まりでもあります。以前と同じようにはいかないかもしれません。でも、親は「親」のまま、そこにいます。感情は残っています。あなたの笑顔も、手の温かさも、ちゃんと伝わっています。

まずは、かかりつけ医に電話すること。その一歩が、あなたと親を守る力になります。

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