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介護用スロープの設置費用と種類 — 段差解消で転倒を防ぐ

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「たった2cmの段差で、親が転んだ」——段差解消は最優先の住環境整備です

実家の玄関の上がり框でつまずいて母が転倒。幸い骨折はしなかったけど、打撲でしばらく動けなかった。たった15cmの段差がこんなに危険だとは思わなかった。スロープ設置を本気で考え始めた。 — Xユーザー(50代男性・実家で介護中)2026年2月

高齢者の転倒事故の多くは自宅内で発生しています。東京消防庁のデータによると、高齢者の救急搬送のうち約8割が自宅内の転倒によるもので、その中でも「段差のつまずき」は主要な原因のひとつです(出典: 東京消防庁「救急搬送データ」)。

結論から言えば、介護用スロープは介護保険を使えば月額数百円のレンタルから利用可能です。住宅改修としての設置工事も、介護保険の住宅改修費(上限20万円・自己負担1〜3割)の対象になります。

この記事でわかること:

  • 介護用スロープ5種類の特徴と費用の目安
  • 介護保険を使ったレンタル・住宅改修費の活用法
  • 段差の高さ別の最適なスロープの選び方
  • 設置工事の流れと施工費用の相場

介護用スロープの種類 — 5タイプを比較

段差の高さ、設置場所、利用者の移動手段(歩行 or 車椅子)によって、適切なスロープの種類は異なります。

5種類の比較表

種類費用目安段差対応設置方法介護保険特徴
置き型スロープ(段差解消プレート)3,000〜15,000円1〜5cm置くだけレンタル対象室内の小さな段差に。工事不要
折りたたみスロープ(携帯型)15,000〜50,000円5〜30cm使う時だけ設置レンタル対象車椅子での外出時に持ち運べる
据え置き型スロープ30,000〜100,000円10〜40cm設置(固定なし or 簡易固定)レンタル対象玄関の上がり框など。比較的安定
工事設置型スロープ(木製・金属製)50,000〜200,000円20〜60cm工事で固定住宅改修費対象玄関外の階段など。耐久性が高い
コンクリートスロープ(外構工事)150,000〜500,000円30cm以上外構工事住宅改修費対象(一部)建物外部の大きな段差に。永続的

段差の高さ別おすすめ

段差の高さおすすめの種類理由
1〜5cm(室内の敷居・部屋間の段差)置き型スロープ置くだけ。両面テープで固定可
5〜15cm(浴室入口・ベランダ)折りたたみスロープ or 据え置き型移動可能で設置場所を変えられる
15〜30cm(玄関の上がり框)据え置き型 or 工事設置型勾配が急になるため安定した固定が必要
30cm以上(玄関外の階段・門扉)工事設置型 or コンクリート車椅子の安全確保のため工事が望ましい

介護保険を活用して費用を抑える — レンタルと住宅改修費

方法1: 福祉用具レンタル(月額数百円〜)

介護保険の「福祉用具貸与」制度を利用すれば、置き型・折りたたみ・据え置き型のスロープを月額数百円〜数千円(自己負担1割の場合) でレンタルできます。

スロープの種類レンタル料金(月額・1割負担)
置き型スロープ約100〜500円
折りたたみスロープ約300〜1,000円
据え置き型スロープ約500〜2,000円

※レンタル料金は事業者・製品により異なります。

レンタルのメリット:

  • 初期費用がほぼかからない
  • 身体状況の変化に合わせて製品を変更できる
  • メンテナンス・修理は事業者が対応

レンタルの利用には、要介護2以上の認定が原則です。ただし、要支援1・2および要介護1の方も、軽度者の例外給付として認められるケースがあります。ケアマネジャーに確認してください。

方法2: 住宅改修費(上限20万円・自己負担1〜3割)

工事設置型やコンクリートスロープなど、建物に固定する工事は介護保険の「住宅改修費」の対象になります。

項目内容
上限額20万円(税込)
自己負担1〜3割(所得に応じて)
実質的な最大工事額20万円の工事で自己負担2〜6万円
対象者要支援1〜要介護5の認定を受けた方
回数原則1回(要介護度が3段階以上上がった場合は再度利用可)

注意: 住宅改修費は事前申請が必要です。工事を始める前にケアマネジャーを通じて市区町村に申請し、許可を得てから着工してください。事後申請は原則認められません。

出典: 厚生労働省「介護保険における住宅改修」


設置工事の流れと施工事例

工事の一般的な流れ(住宅改修費を利用する場合)

ステップ内容所要時間
1. ケアマネジャーに相談スロープの必要性と設置場所を相談
2. 住宅改修事業者に見積もり現地調査・見積書の作成1〜2週間
3. 市区町村へ事前申請理由書・見積書・写真を提出審査に2〜4週間
4. 工事実施スロープの設置工事1〜3日
5. 事後申請・費用の償還払い工事完了後に写真・領収書を提出償還まで1〜2ヶ月

施工費用の目安(スロープ工事)

工事内容費用目安(税込)住宅改修費適用後(1割負担)
玄関の上がり框にスロープ設置(木製)5〜10万円5,000〜10,000円
玄関外に金属製スロープ設置10〜20万円10,000〜20,000円
外構にコンクリートスロープ新設20〜50万円20,000円(上限) + 超過分自己負担
室内の段差解消(かさ上げ工事)3〜8万円3,000〜8,000円

父の車椅子のために玄関にスロープつけてもらった。介護保険で18万円の工事が自己負担1.8万円。業者さんが事前申請の書類もほとんど作ってくれたから、手続きは思ったほど大変じゃなかった。 — Xユーザー(40代女性・父の介護中)2026年3月


スロープ選びの3つのポイント

ポイント1: 勾配は「1/12以下」が安全の目安

車椅子で安全に移動できるスロープの勾配は、一般的に段差の高さの12倍以上の長さが必要とされています(勾配1/12以下)。つまり、30cmの段差には最低でも360cm(3.6m)のスロープが必要です。

段差の高さ必要なスロープの長さ(1/12勾配)
5cm60cm
10cm120cm
15cm180cm
20cm240cm
30cm360cm

スペースが限られる場合は、L字型やU字型にスロープを配置する方法もあります。住宅改修事業者に相談してください。

ポイント2: 滑り止め加工は必須

屋外に設置するスロープは、雨天時の滑りが転倒事故の原因になります。表面に滑り止め加工(ノンスリップ加工)が施されている製品を選んでください。木製スロープの場合は、防水塗装と滑り止めテープの貼り付けが有効です。

ポイント3: 車椅子の幅に合ったスロープ幅を選ぶ

一般的な車椅子の幅は約60〜70cmです。スロープの有効幅は80cm以上あると安心です。介助者が横について歩く場合は、90cm以上の幅が推奨されます。


よくある質問(FAQ)

Q1. スロープのレンタルと購入、どちらが得ですか?

利用期間が2年以上になるなら購入のほうが費用総額は安くなるケースがあります。ただし、身体状況の変化でスロープの種類を変える可能性がある場合は、レンタルのほうが柔軟に対応できます。ケアマネジャーに相談して判断してください。

Q2. 賃貸住宅でもスロープは設置できますか?

置き型や折りたたみのスロープは、建物に傷をつけないため賃貸でも使用可能です。工事が必要なスロープの設置は、大家や管理会社の許可が必要です。介護保険の住宅改修費は、大家の承諾があれば賃貸住宅でも利用できます。

Q3. スロープの設置に建築確認申請は必要ですか?

一般的なスロープの設置であれば、建築確認申請は不要です。ただし、建物の構造に大きな変更を加える場合や、建ぺい率に影響するような大規模な外構工事の場合は確認が必要なケースがあります。施工業者に相談してください。

Q4. 段差解消機(リフト)とスロープ、どちらがいいですか?

スペースに余裕がない場合や、段差が30cm以上で長いスロープが設置できない場合は、段差解消機(リフト)のほうが適しています。段差解消機は介護保険の福祉用具レンタルの対象で、月額2,000〜5,000円程度(1割負担)で利用できます。

Q5. スロープの設置工事にかかる日数は?

工事の規模によりますが、室内の簡易スロープ設置は半日〜1日、外構のコンクリートスロープは2〜5日程度が一般的です。コンクリートの養生期間(乾燥期間)が必要なため、外構工事は日数がかかります。


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まとめ — 段差解消は「転倒予防」と「移動の自由」を守る投資

介護用スロープの設置費用と選び方のポイントを整理します。

  • 介護保険を活用すれば、レンタルは月額数百円〜、工事は自己負担数千円〜2万円で済む
  • 段差の高さに応じて、置き型・折りたたみ・据え置き型・工事設置型・コンクリートの5種類から選ぶ
  • 車椅子利用の場合は勾配1/12以下が安全の目安
  • 住宅改修費は事前申請が必須。ケアマネジャーを通じて手続きする

自宅内の段差は「慣れているから大丈夫」と思いがちですが、加齢による筋力低下やバランス能力の低下で、ある日突然転倒事故につながります。転倒による骨折が寝たきりのきっかけになるケースも少なくありません。

まずはケアマネジャーに「自宅の段差が心配」と相談してみてください。福祉用具専門相談員が自宅を訪問し、最適なスロープの種類と設置方法を提案してくれます。

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