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駆けつけ見守り・警備サービスの費用と比較【2026年版】

離れて暮らす親の「もしも」に備える見守り・駆けつけサービスを、費用の視点で中立に整理します。人が実際に駆けつける警備会社型(ALSOK・セコムなど)、機器が異変を知らせるセンサー型、電話や通報でつながる通報型の3タイプについて、月額・初期費用・駆けつけの有無・向いている家庭を比較。自治体の助成や、契約後に後悔しないためのチェックリストまでまとめました。予算に合った「わが家の答え」が見つかります。

「駆けつけまで必要か、見守りだけで足りるのか」——迷ったら、まず親の状況を3分で確認してください。

3分で親の見守り必要度チェック → 様子見/要見守り/要相談

「電話に出ない日があると、仕事が手につかない」——その不安の正体

車で3時間の実家に、母(81)が一人で暮らしている。父が3年前に亡くなってからずっと一人だ。去年の冬、玄関で滑って軽い打撲を負ったと後から聞いて、田村さん(54・仮名)は青くなった。「夜中に転んで動けなくなったら、誰が気づくのか」。週に一度は電話をかけるが、出ない日は一日中そわそわしてしまう。

同じように、離れた場所から親を気づかう人は少なくありません。

普段は遠くにいるけれど、時々帰って格闘する日々を書いておきたいなと思いました。今は「遠く」で難儀しています。 — Xユーザー(遠隔介護中の娘)2025年12月

内閣府「令和6年版 高齢社会白書」によると、日本の高齢化率は29.0%に達し、65歳以上の一人暮らしは2020年時点で約672万人にのぼります(出典: 内閣府 高齢社会白書 令和6年版)。「一人にしておくのが心配」という感情は、あなただけのものではありません。

こうした不安に応えるのが、見守り・駆けつけサービスです。ただ種類が多く、月額数百円のアプリから、人が実際に駆けつける月額数千円の警備会社型まで幅があります。大切なのは「最低3タイプを費用で見比べてから決める」こと。 高い契約をしてから「うちにはそこまで要らなかった」と気づく人が後を絶ちません。

まずは全体像を、費用とあわせて見ていきます。

見守り・駆けつけサービスは大きく3タイプ|費用早見表

見守り・駆けつけサービスは、大きく次の3タイプに分けられます。最大の分かれ目は「異変のとき、人が来てくれるかどうか」。 ここで費用が大きく変わります。

タイプ月額費用の目安初期費用の目安人が駆けつけるか向いている家庭
①駆けつけ・警備会社型(ALSOK・セコム・CSP等)2,000〜5,000円台1〜3万円台+工事○(緊急対処員が出動)転倒・急病リスクが高い/すぐ来られる家族が近くにいない
②見守りセンサー・機器型(象印・人感/開閉センサー等)1,000〜3,300円0〜5,500円×(家族に通知のみ)生活リズムの異変を早く知りたい/費用を抑えたい
③通報・電話型(郵便局みまもり・緊急通報装置等)0〜2,500円0〜1万円△(自治体委託で駆けつけの場合あり)会話で安否を確かめたい/自治体の助成を使いたい

※月額・初期費用は各社公式サイトをもとに編集部がまとめた2026年7月時点の目安です。プランや地域で変動するため、申込前に必ず公式で確認してください。

「駆けつけ」を名乗るサービスでも、実際に人が来るのは①の警備会社型が中心です。②③は「異変を家族に知らせる」までが役割で、駆けつけるのは家族自身になるケースが多い点を、最初に押さえておいてください。

親の状況によって「必要なタイプ」は変わります。まず様子見/要見守り/要相談のどこに当てはまるか確認しましょう。

→ 3分で親の見守り必要度をチェック

【本命】駆けつけ・警備会社型の費用と注意点

「人が来てくれる安心」を求めるなら、①の警備会社型が候補になります。代表的なのはALSOK・セコム・CSP(セントラル警備保障)です。

サービス例月額の目安駆けつけ対応特徴
ALSOK「HOME ALSOK みまもりサポート」約1,800〜2,500円〜(レンタル)ガードマンが出動(1回あたり別料金のプランあり)緊急ボタン・相談・安否確認。買い上げプランで月額を下げる選択も
セコム「親の見守りプラン/ホームセキュリティ」約4,700円〜(レンタル)緊急対処員が駆けつけ携帯できる救急ボタン(マイドクター)等のオプション
CSP「見守りサービス」ほか数千円台エリアにより駆けつけ生活リズムセンサーなど機器と組み合わせ

出典: 各社公式サイト(2026年7月時点/ALSOK 個人向けサービスセコム ホームセキュリティ)。料金・プランは改定されるため、最新は公式でご確認ください。

警備会社型で見落としがちなのが、「駆けつけが月額に含まれるか、1回ごとの別料金か」 です。基本料金は安く見えても、実際に出動を頼むと1回あたり数千円かかるプランがあります。「月額◯円」だけで比べず、次の3点を必ず確認してください。

  1. 駆けつけ1回あたりの料金(月額込みか/別料金か)
  2. 初期費用(契約金・工事料・保証金の有無)
  3. 最低契約期間と解約金(1〜2年縛りや、途中解約の違約金)

これらを合わせると、警備会社型は「月額+初期費用+駆けつけ都度費用」の3階建てになります。安心料としては妥当ですが、②③と比べて費用が高くなりやすいのは事実です。だからこそ「本当に駆けつけまで必要か」を、次のタイプと見比べて判断する価値があります。

自治体によっては、警備会社に委託した駆けつけ対応を無料〜低額で使える制度があります。まず地域の窓口に確認を。

→ 地域包括支援センター(厚労省 公式検索)で相談する

見守りセンサー型・通報/電話型は費用を抑えられる

「駆けつけまでは不要。異変に早く気づければいい」という家庭には、②③が現実的な選択肢です。

②見守りセンサー・機器型(月額1,000〜3,300円)

生活の中の動きを家族に知らせるのがセンサー・機器型です。代表例が象印マホービン「みまもりほっとライン」で、電気ポットの使用状況をメールで通知します。初期費用5,500円・月額3,300円(税込)が公式の目安です(出典: 象印 みまもりほっとライン)。人感センサーやドアの開閉センサー型も月額1,000〜3,000円程度で、カメラのように「見られている」感覚が少ないため、親が受け入れやすい利点があります。

③通報・電話型(月額0〜2,500円)

会話や通報でつながるのが通報・電話型です。日本郵便「郵便局のみまもりサービス」は、局員が毎月訪問する「みまもり訪問」が月額2,500円、自動音声で体調を確認する「みまもりでんわ」が月額1,000円台からです(出典: 郵便局のみまもりサービス)。ボタン1つで通報できる緊急通報装置は、自治体の貸与制度を使えば無料〜低額で導入できることもあります。

センサー型・通報型の弱点は、「異変を受け取っても、駆けつけるのは家族」 という点です。実家まで3時間かかる田村さんのような遠距離の場合、通知を受けても即座に動けません。この距離と「すぐ来られる人がいるか」が、①か②③かの分かれ目になります。

緊急通報装置の詳しい選び方は、高齢者向け緊急通報装置おすすめ5選 — ペンダント型・据置型の比較でも解説しています。カメラを嫌がる親には見守りセンサーおすすめ5選 — カメラを嫌がる親に最適な非接触型もあわせてご覧ください。

6タイプ全体を横断で比べたい方は、まず完全比較のハブ記事で全体像をつかむのが近道です。

→ 離れて暮らす親の見守りサービス6タイプ完全比較を読む

費用シミュレーションと、使える公的支援

3タイプの1年・3年 費用シミュレーション

「結局、年間いくらかかるのか」を3タイプで試算します(駆けつけ都度費用・工事費を除いた月額ベースの目安)。

タイプ月額の目安1年間の目安3年間の目安
①駆けつけ・警備会社型約3,500円約4.2万円+初期費用約12.6万円+初期費用
②見守りセンサー型約2,000円約2.4万円+初期費用約7.2万円+初期費用
③通報・電話型約1,500円約1.8万円約5.4万円

差額は3年で数万円規模です。「安心のためなら」と①を選ぶのも、「まずは②で様子を見る」のも、どちらも正解です。大事なのは、金額を把握したうえで家族が納得して選ぶこと。 見えない不安のまま高い契約を続けるより、費用を可視化するほうが心は軽くなります。

介護保険は対象外。でも自治体の助成は使える

そして忘れてはいけないのが公的支援です。民間の見守り・駆けつけサービスは、原則として介護保険の対象外(全額自費)です。介護報酬は近年見直しが続き、2026年も在宅介護を支える体制が議論されていますが、家庭が契約する民間の見守り機器が自費という位置づけは変わっていません(2026年7月時点)。

一方で、多くの自治体が一人暮らしの高齢者向けに「緊急通報装置」を無料〜低額で貸与しています。 対象条件(年齢・世帯・要介護度など)は市区町村ごとに異なりますが、警備会社に駆けつけを委託している自治体もあり、うまく使えば警備会社型に近い安心を大幅に安く得られます。申請の入り口は、お住まいの市区町村の高齢福祉窓口か、地域包括支援センターです。

こうした「早めにサービスを使う」判断は、親のためだけでなく、支える家族自身を守ることにもつながります。

ここまで追い込まれると共倒れや「こんな事になったのは介護のせいだ」とストレスから虐待に発展するケースも。身体介護は介護サービスで負担の軽減を。 — Xユーザー(老人ホーム探し専門家・LIFULL介護編集長)2025年11月

家族が抱え込みすぎる前に、機器やサービスに「見守りの一部」を任せる。それは決して手抜きではなく、長く支え続けるための現実的な選択です。

費用と選択肢を、在宅継続も含めて中立に整理したい方へ。介護のミカタの個別相談(費用0円)もご利用いただけます。

→ 介護のミカタ 個別相談(クローズドβ・月3名限定)

契約後に後悔しないための5つのチェックと、親への伝え方

契約前に確認したい5つのチェック

「契約してから気づいた」という失敗は、事前のチェックで防げます。特に多い5つを挙げます。

  1. 駆けつけが実は別料金だった — 「駆けつけ付き」でも、出動1回ごとに数千円かかるプランがある。月額だけで比べない。
  2. Wi-Fiや電波が必要だった — カメラ型・一部センサーは実家のネット環境が前提。ネットがない実家はWi-Fiなしで使える見守りサービスから選ぶ。
  3. 解約金・契約期間の縛り — 1〜2年縛りや違約金の有無を確認。施設入居や入院で早期解約する可能性も見込む。
  4. 親が使いこなせない — ボタンが小さい、操作が複雑だと、いざという時に押せない。操作の簡単さを最優先に。
  5. 親が「監視される」と感じて拒否 — 本人の同意なく設置すると関係が悪化する。低摩擦タイプから始める。

親が「監視される」と拒む時の伝え方

最後の「親の心理的抵抗」は、費用以上に導入を左右します。おすすめは、生活を変えない低摩擦タイプ(電球・ポット・人感センサー)から始めること。 そして伝え方を変えることです。

  • ✕「心配だから見張らせて」→ 監視されている印象を与える
  • ○「お互い安心できるように、何かあったとき早く動けるようにしたい」→ 親自身のメリットとして伝わる

「あなたを縛るためではなく、あなたが自宅で安心して暮らし続けるため」。この一言があるかないかで、受け入れられ方は大きく変わります。

あなたの次の一歩

見守り・駆けつけサービス選びは、「3タイプを費用で見比べる」「自治体の助成を確認する」「親が受け入れられるタイプから始める」の3つが原則です。焦って高い契約をする前に、まず次の一歩を踏んでください。

一人で抱え込まず、まず費用を「見える化」する。それが、親にとっても、あなたにとっても、いちばん確かな一歩です。

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