夜間対応型訪問介護とは?料金・利用条件・対応エリアまとめ
PR この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。サービスの評価は広告の有無に関わらず、実際の情報・専門家の知見に基づいて行っています。
夜間の介護、一人で対応していませんか?
母の夜間のトイレ介助で3時間おきに起きる生活が2年。自分の体がボロボロなのは分かってるけど、母を一人にできない。夜だけでもプロに任せられるサービスってないのかな。 — Xユーザー(母親を在宅介護・50代女性)2026年3月
夜間の介護は、家族にとって最も負担が大きい時間帯です。厚生労働省「国民生活基礎調査」(2022年)によると、在宅介護者の約3割が「睡眠が十分に取れない」と回答しており、夜間介護は介護疲れの最大の原因のひとつです。
「夜間対応型訪問介護」は、まさにこの夜間の介護負担を軽減するための介護保険サービスです。 18時〜翌8時の夜間帯に、定期的な巡回や緊急時の駆けつけを行ってくれます。
この記事でわかること:
- 夜間対応型訪問介護の仕組みと2つのサービス内容
- 月額料金のシミュレーション(要介護度別)
- 利用条件と対応エリアの現状
- 他の夜間サービス(定期巡回・小規模多機能等)との比較
夜間対応型訪問介護の仕組み — 「定期巡回」と「随時対応」の2本柱
結論: 夜間対応型訪問介護は、「決まった時間に巡回する定期巡回」と「緊急時に駆けつける随時対応」を組み合わせたサービスです。月額制の基本料金+利用回数に応じた費用で利用できます。
サービスの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象時間帯 | 18:00〜翌8:00(事業所により多少異なる) |
| 利用対象 | 要介護1〜5の認定を受けた方(要支援は対象外) |
| サービス内容 | 定期巡回+随時対応(オペレーションセンター経由) |
| 事業形態 | 地域密着型サービス(住民票のある市区町村内の事業所のみ利用可) |
2つのサービス内容
1. 定期巡回
あらかじめ決めた時間に訪問介護員が自宅を訪問し、排泄介助・体位変換・安否確認などを行います。
- 訪問回数: 1回〜3回/夜(ケアプランに基づく)
- 1回の訪問時間: 15〜30分程度
- 主な介助内容: 排泄介助、おむつ交換、体位変換、水分補給、安否確認
2. 随時対応(オペレーションセンター経由)
利用者または家族が専用の通報装置(ケアコール端末)を押すと、オペレーションセンターに通報が入り、状況に応じて訪問介護員が駆けつけます。
- 通報装置は事業所から貸与(無料〜月額数百円)
- オペレーターが電話で状況を確認し、訪問の要否を判断
- 緊急時は最短30分程度で訪問介護員が到着
母にケアコール渡したら、最初は「迷惑かけるから押せない」って言ってた。でも一度押してみたら5分でオペレーターさんが電話くれて、20分後にヘルパーさんが来てくれた。「これがあると安心」って今は毎晩枕元に置いてる。 — Xユーザー(母親が夜間対応型訪問介護を利用・50代男性)2026年2月
出典: 厚生労働省「夜間対応型訪問介護の概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
料金の仕組みと月額シミュレーション
結論: 夜間対応型訪問介護の自己負担は、1割負担の場合で月額1,000〜3,000円の基本料金に、利用回数に応じた費用が加算されます。日中の訪問介護と比べると割高ですが、夜間の安心を買う費用としては検討に値します。
料金体系(2024年度介護報酬改定後)
夜間対応型訪問介護には2つの料金タイプがあります。
タイプI: オペレーションセンターあり(一般的)
| 費目 | 単位数 | 自己負担(1割) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 基本夜間対応型訪問介護費 | 1,025単位/月 | 約1,025円/月 | 定額・毎月発生 |
| 定期巡回サービス費 | 386単位/回 | 約386円/回 | 巡回するたびに発生 |
| 随時訪問サービス費(I) | 588単位/回 | 約588円/回 | 駆けつけ時に発生 |
タイプII: オペレーションセンターなし
| 費目 | 単位数 | 自己負担(1割) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 基本夜間対応型訪問介護費 | 2,800単位/月 | 約2,800円/月 | 定額。巡回+随時対応込み |
※ 1単位=約10円。地域加算により10〜11.40円。
月額シミュレーション(タイプI、1割負担の場合)
| 利用パターン | 月額の目安 |
|---|---|
| 基本料金のみ(通報装置だけ利用) | 約1,025円 |
| 基本料金+定期巡回 週2回(月8回) | 約4,113円 |
| 基本料金+定期巡回 週3回+随時訪問 月2回 | 約6,495円 |
注意点: 夜間対応型訪問介護の費用は、通常の訪問介護とは別枠ではなく、介護保険の区分支給限度基準額の中で管理されます。他のサービス(日中の訪問介護、デイサービスなど)と合算して限度額を超えないよう、ケアマネジャーと相談してケアプランを調整してください。
出典: 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/houshu/kaitei.html
利用条件と対応エリアの現状
結論: 夜間対応型訪問介護は「地域密着型サービス」であるため、お住まいの市区町村に事業所がなければ利用できません。現状、事業所数は全国的に少なく、都市部に集中している課題があります。
利用条件
| 条件 | 詳細 |
|---|---|
| 要介護認定 | 要介護1〜5(要支援は利用不可) |
| 居住地 | 事業所と同じ市区町村に住民票がある方 |
| 住居形態 | 在宅(自宅・サービス付き高齢者向け住宅等)。特養・老健入所中は不可 |
| ケアプラン | ケアマネジャーがケアプランに組み込むことが必要 |
対応エリアの現状
厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」(2023年)によると、夜間対応型訪問介護の事業所数は全国で約160か所にとどまっています。
| 地域 | 事業所数の傾向 |
|---|---|
| 東京都・大阪府・神奈川県 | 比較的多い(各30〜50か所程度) |
| 政令指定都市 | 数か所〜十数か所 |
| 地方の中小都市 | ゼロ〜1か所 |
| 町村部 | ほぼ未整備 |
お住まいの地域に事業所があるかは、「介護サービス情報公表システム」で検索できます。
事業所が見つからない場合は、次のセクションで紹介する代替サービスを検討してみてください。
うちの市には夜間対応型の事業所がなくて絶望した。でもケアマネさんに相談したら「定期巡回・随時対応型」っていう似たサービスが隣の区にあると教えてもらった。諦めずに相談してよかった。 — Xユーザー(母親を在宅介護・40代男性)2026年4月
夜間対応型訪問介護 vs 他の夜間サービス比較
結論: 夜間の介護サービスは複数の選択肢があります。事業所の有無、利用者の状態、費用のバランスで最適なサービスは異なるため、比較して検討することが大切です。
4つの夜間サービス比較表
| サービス | 対象 | 夜間の内容 | 月額目安(1割) | 事業所数 |
|---|---|---|---|---|
| 夜間対応型訪問介護 | 要介護1〜5 | 定期巡回+随時駆けつけ | 1,000〜6,500円 | 約160か所 |
| 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 要介護1〜5 | 24時間の定期巡回+随時対応(看護師含む) | 5,000〜30,000円 | 約1,200か所 |
| 小規模多機能型居宅介護 | 要介護1〜5 | 通い+泊まり+訪問のセット。泊まりで夜間対応 | 10,000〜27,000円 | 約5,600か所 |
| ショートステイ | 要介護1〜5 | 施設に短期宿泊。夜間の介護はスタッフ対応 | 1泊2,000〜5,000円 | 約10,000か所 |
どのサービスを選ぶべきか
| あなたの状況 | おすすめのサービス |
|---|---|
| 夜間の排泄介助だけ頼みたい | 夜間対応型訪問介護 |
| 24時間いつでも対応してほしい+医療処置がある | 定期巡回・随時対応型 |
| 通い・泊まり・訪問を柔軟に組み合わせたい | 小規模多機能型居宅介護 |
| 家族が旅行・休息のため数日だけ | ショートステイ |
| 夜間対応型の事業所が近くにない | 定期巡回・随時対応型 or 小規模多機能 |
小規模多機能型居宅介護については、「小規模多機能型居宅介護のメリット・デメリット」で詳しく解説しています。
夜間対応できる訪問介護事業所を探す(PR){.affiliate-link}
利用までの流れ — 5ステップ
夜間対応型訪問介護を利用するまでの手順は以下のとおりです。
| ステップ | やること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 要介護認定を受ける(未取得の場合) | 申請〜認定まで約30日 |
| 2 | ケアマネジャーに「夜間の介護がつらい」と相談 | ケアマネ面談時 |
| 3 | 事業所の見学・面談 | 1〜2週間 |
| 4 | ケアプランに組み込む | ケアマネが調整 |
| 5 | 通報装置の設置・サービス開始 | 契約後すぐ |
最初の一歩は、ケアマネジャーに「夜間の介護がつらい」と伝えることです。自分から言い出しにくい方は、この記事を見せて「こういうサービスがあるみたいだけど」と切り出すのもひとつの方法です。
「夜がつらい」って言ったら、ケアマネさんが翌週にはプラン変更してくれた。もっと早く言えばよかった。遠慮して2年間我慢してた自分がバカみたい。 — Xユーザー(母親を在宅介護・50代女性)2026年3月
出典: 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」 https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/
あわせて読みたい
まとめ — 夜間の介護を「一人で耐える時間」にしない
夜間の介護は孤独です。暗い部屋の中、誰にも相談できず、終わりが見えない。しかし、夜間対応型訪問介護をはじめとする夜間サービスを知っておくだけで、選択肢は広がります。
この記事のポイントをまとめます。
- 夜間対応型訪問介護は「定期巡回+随時駆けつけ」の2本柱 — 月額約1,000〜6,500円(1割負担)で利用可能
- 事業所数は全国約160か所と少ない — 見つからない場合は「定期巡回・随時対応型」や「小規模多機能」が代替候補
- 最初の一歩は「夜がつらい」とケアマネに伝えること — 遠慮は不要です
関連記事:
- 小規模多機能型居宅介護のメリット・デメリット — 通い・泊まり・訪問を1つに
- 訪問介護の料金目安 — 介護度別・サービス別の自己負担額を徹底解説
- 見守りサービス6タイプ完全比較
- 排泄介助のコツと心構え — 本人の尊厳を守りながら介護する方法
お住まいの地域の夜間対応サービスを探す(PR){.affiliate-link}