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介護施設の虐待を見分ける7つのサイン — 大切な親を守るために

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介護施設の虐待は「見えにくい」からこそ危険

施設に預けてる母が最近やたら元気ない。面会行っても「何もないよ」としか言わない。でも腕にあざがあった。聞いても「転んだ」って。信じていいのか、疑うべきなのか、わからなくて怖い。 — Xユーザー(50代女性・母を特養に入所中)2026年3月

うちのおばあちゃんが施設で食事ちゃんと食べさせてもらってないみたいで、面会のたびに痩せていく。スタッフに聞いても「食欲がなくて」って。本当にそれだけ? — Xユーザー(30代女性・祖母を老健に入所中)2026年4月

介護施設での虐待は、残念ながら増加傾向にあります。厚労省「高齢者虐待防止法に基づく対応状況等に関する調査」は毎年度公表されており、養介護施設従事者等による虐待件数は近年も増え続けています(厚労省 高齢者虐待対応状況調査)。

しかも、これは「確認された」件数です。表面化していないケースはその数倍と専門家は指摘しています。「もしかして」と感じる違和感を見逃さないために、見分け方の知識を持っておきましょう。

この記事では、施設虐待の7つのサインと、見つけたときの具体的な対応をまとめます。


サイン1:説明できない傷やあざがある

結論: 面会のたびに、不自然な傷やあざがないかを確認してください。

理由: 高齢者虐待でもっとも多いのは身体的虐待で、施設従事者による虐待では全体のおおむね半数前後を占める年が多くなっています(前掲・厚労省 高齢者虐待対応状況調査)。叩く・つねる・強く押さえつけるといった行為は、傷やあざとして残ります。

チェックポイント:

  • 腕の内側、太もも、背中など衣服で隠れる部位のあざ
  • 左右対称のあざ(つかまれた跡の可能性)
  • 「転んだ」「ぶつけた」と説明されるが、同じ部位に繰り返し傷ができる
  • ベッド柵や手すりとは一致しない位置の傷

対応: 傷を発見したら、日付とともに写真を撮影してください。スタッフに状況を確認し、説明に納得できなければ記録として残します。


サイン2:急激な体重減少・脱水の兆候

結論: 面会のたびに痩せている、唇が乾燥している場合は、**介護放棄(ネグレクト)**の可能性があります。

理由: 適切な食事・水分提供がなされていない「ネグレクト」は、養介護施設従事者等による虐待類型のなかでも一定の割合(厚労省調査で例年2割前後)を占めます。特に認知症のある方は自分から「お腹が空いた」「喉が渇いた」と訴えられないことがあります。

チェックポイント:

  • 1ヶ月で体重が3kg以上減少
  • 唇や口腔内の乾燥
  • 肌の弾力低下(手の甲の皮膚をつまんで離した後、戻りが遅い)
  • 食事の摂取記録を確認し、記録が不自然に空欄

対応: 施設に食事・水分の摂取記録の開示を求めてください。施設には記録の保管義務があります。拒否された場合は、市区町村の高齢福祉課に相談してください。


サイン3:表情の変化・おびえた態度

結論: 親の表情や態度が以前と明らかに違うなら、心理的虐待の可能性を疑ってください。

理由: 暴言・無視・威圧的な態度などの心理的虐待は、身体的な傷が残らず発見が難しい類型です(厚労省調査で施設従事者による虐待類型の3割前後)。それでも、本人の態度に必ず変化として現れます。

チェックポイント:

  • 特定の職員が近づくと身体をこわばらせる
  • 以前は話好きだったのに無口になった
  • 「帰りたい」「ここにいたくない」と繰り返す
  • 面会を異常に喜ぶ、または逆に無反応になった
  • 突然夜泣き不眠が始まった

対応: 親の言葉をそのまま記録してください。「誰が」「いつ」「何を言ったか」を具体的に聞き出せるとベストですが、無理に問い詰めるのは避けてください。


サイン4:衣類やおむつの汚れ・不潔な状態

結論: 面会時に衣類やおむつが長時間交換されていない様子があれば、ネグレクトの可能性があります。

理由: 適切なケアが行われていれば、面会時に衣類が清潔で、おむつかぶれもないはずです。人手不足を理由にケアが後回しにされていることがあります。

チェックポイント:

  • 面会時に衣類から尿臭がする
  • おむつかぶれが繰り返し起きている
  • 同じ衣類を数日間着続けている
  • 爪が伸びきっている、口腔ケアがされていない

対応: まずケアマネジャーや施設の相談員に状況を伝えてください。改善されない場合は、後述の相談先に連絡します。


サイン5:お金の使途が不明瞭

結論: 施設に預けている金銭の使途が不明確な場合、経済的虐待の可能性があります。

理由: 経済的虐待は厚労省調査における養介護施設従事者等による虐待類型の中でも数%程度ですが、認知症のある方は被害に気づきにくく、発覚が遅れる傾向にあります。

チェックポイント:

  • 施設に預けたお小遣いの明細が出てこない
  • 本人が買った覚えのない物品の請求がある
  • 通帳や年金証書を施設側が管理したがる
  • 日用品の購入頻度が不自然に高い

対応: 金銭管理の明細書を定期的に確認してください。不審な点があれば、地域包括支援センターまたは成年後見制度の利用を検討します。


サイン6:面会を制限・妨害される

あの施設、コロナ終わっても面会制限がやたら厳しくて、予約制で月2回30分だけ。他の施設に入ってる友人の親は自由に会えてるのに。何か隠してるんじゃないかって思ってしまう。 — Xユーザー(60代男性・妻を施設に入所中)2026年3月

結論: 合理的な理由なく面会を制限される場合、虐待の隠蔽が疑われます。

理由: コロナ禍を経て面会制限が緩和された今でも、不自然に厳しい制限を続ける施設があります。感染対策で一定の制限を残すのは理解できます。それでも他の施設より明らかに厳しい場合は、警戒してください。

チェックポイント:

  • 面会の日時を細かく指定され、自由に会えない
  • 面会中に職員が同席し、二人きりにさせない
  • 抜き打ちの面会を拒否される
  • 居室ではなく共有スペースでしか面会できない

対応: 面会の条件について、入所契約書の内容と照らし合わせてください。契約にない制限をされている場合は、施設長に書面で改善を求めます。


サイン7:施設の離職率が異常に高い

結論: 職員の入れ替わりが激しい施設は、労働環境に問題がある可能性が高く、ケアの質も低下しがちです。

理由: 介護業界の離職率はおおむね13〜15%前後で推移しており、全産業平均と同程度です(介護労働安定センター「介護労働実態調査」)。これを大幅に上回る施設は、職員への過度な負担やハラスメントが背景にあることが多く、結果として入居者へのケアの質にも影響します。

チェックポイント:

  • 面会のたびに担当職員が変わっている
  • 求人広告が常時出ている
  • 職員同士の雰囲気がギスギスしている
  • 管理者・施設長が頻繁に交代している

対応: 介護サービス情報公表システムで施設の情報を確認できます。職員の勤続年数や研修実施状況も公開されています。


虐待を疑ったときの相談先と対応手順

相談先一覧

相談先電話番号・窓口対応内容
市区町村の高齢福祉課各自治体の代表電話虐待通報の受理・調査
地域包括支援センター各地域の窓口相談・助言・関係機関との連携
都道府県の国民健康保険団体連合会各都道府県の窓口介護サービスの苦情処理
法務局「みんなの人権110番」0570-003-110人権相談
警察110犯罪が疑われる場合

対応手順

  1. 記録する — 日時、状況、本人の言葉、写真を記録
  2. 施設に確認する — まず施設の相談員・ケアマネに状況を伝える
  3. 改善されなければ通報する — 市区町村への通報は国民の義務(高齢者虐待防止法第21条)
  4. 転所を検討する — 改善が見込めない場合は、ケアマネと相談して別の施設への移行を準備する

母の施設のこと市役所に相談したら、すぐ調査に入ってくれた。結果、職員の不適切ケアが見つかって施設側が改善計画出した。相談してよかった。泣き寝入りしなくてよかった。 — Xユーザー(50代女性・母を介護中)2026年4月


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まとめ:「おかしい」と感じたら行動を

介護施設の虐待を見分ける7つのサインは以下の通りです:

  1. 説明できない傷やあざ
  2. 急激な体重減少・脱水
  3. 表情の変化・おびえた態度
  4. 衣類やおむつの汚れ
  5. お金の使途の不明瞭さ
  6. 面会の制限・妨害
  7. 異常に高い離職率

大切なのは、「おかしい」と感じた直感を軽く見ないことです。虐待通報は国民の義務であり、結果的に虐待でなくても通報者が不利益を受けることはありません(高齢者虐待防止法第21条・第23条)。

施設に預けたこと自体に罪悪感を感じる必要はありません。「預けたから安心」ではなく、定期的な面会と観察こそが最大の抑止力になります。


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