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訪問看護と訪問介護の違い — サービス内容・費用・利用条件を比較

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「訪問看護と訪問介護、何が違うの?」— 在宅介護で最初につまずくポイント

介護保険料払ってきたのに、必要な時に使わせてもらえないなんて詐欺。暫定ケアプランでやれ、というのであれば、最初から暫定要介護認定にすればいいではないか。 — Xユーザー(在宅医療専門医)2026年4月

在宅介護を始めると、ケアマネジャーから「訪問看護」と「訪問介護」を提案されることがあります。名前が似ているため「何が違うのか」「うちの場合はどちらが必要なのか」と混乱する方は少なくありません。

結論を先にお伝えします。訪問看護は「看護師が行う医療寄りのケア」、訪問介護は「ヘルパーが行う生活支援のケア」です。 対応できる範囲・費用・利用条件が異なり、多くのケースで併用されています。

この記事でわかること

  • 訪問看護と訪問介護のサービス内容の違い
  • それぞれの費用と自己負担額の比較
  • どちらを選ぶべきかの判断基準

サービス内容の違い — 「医療」か「生活支援」か

訪問看護でできること

訪問看護は、看護師・准看護師・理学療法士などの医療資格者が自宅を訪問し、主治医の指示に基づいてケアを提供するサービスです。

対応できる主な内容

  • バイタルチェック(血圧・脈拍・体温・SpO2測定)
  • 服薬管理・薬の管理指導
  • 点滴・注射の実施
  • 褥瘡(床ずれ)の処置・管理
  • カテーテル管理(胃ろう・膀胱留置カテーテル等)
  • 人工呼吸器の管理
  • ターミナルケア(看取りのケア)
  • リハビリテーション(理学療法士等が在籍する場合)
  • 主治医への状態報告・連携

根拠法令は「健康保険法」および「介護保険法」の両方にまたがります(出典:厚生労働省「訪問看護について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123956.html)。

訪問介護でできること

訪問介護は、介護福祉士やホームヘルパー(介護職員初任者研修修了者等)が自宅を訪問し、日常生活の援助を行うサービスです。

対応できる主な内容

  • 身体介護: 入浴介助、食事介助、排泄介助、体位変換、移乗介助
  • 生活援助: 掃除、洗濯、買い物、調理、ゴミ出し
  • 通院等乗降介助: 病院への送迎時の乗り降りの介助

訪問ヘルパー「老老介護」状態、60歳以上が4割に…なり手不足で有効求人倍率は14倍。在宅介護を支えるホームヘルパーの高齢化が進んでいる。全国調査では60歳以上が4割近く、70歳以上が1割を超え、訪問介護サービスで「老老介護」は珍しくなくなった。 — Xユーザー(保坂展人・世田谷区長)2025年7月

訪問介護の現場ではヘルパーの高齢化と人手不足が深刻で、希望通りのサービスが受けられないケースも出始めています。

比較表で一目でわかる違い

項目訪問看護訪問介護
スタッフの資格看護師・准看護師・理学療法士等介護福祉士・ホームヘルパー
医療行為可能(医師の指示のもと)不可
サービスの根拠医療保険 or 介護保険介護保険
利用に必要なもの主治医の訪問看護指示書+ケアプランケアプラン
主な内容健康管理・医療処置・リハビリ身体介護・生活援助
対象の疾患重度医療的ケアが必要な方日常生活に介助が必要な方

費用の違い — 自己負担額をシミュレーション

訪問看護の費用(介護保険利用・1割負担の場合)

時間基本単位自己負担額(1割)
20分未満313単位約313円
30分未満470単位約470円
30分以上60分未満821単位約821円
60分以上90分未満1,125単位約1,125円

※地域区分による加算あり。上記は1単位10円で計算(出典:厚生労働省「介護報酬の算定構造」令和6年度改定版)。

訪問介護の費用(介護保険利用・1割負担の場合)

サービス区分時間基本単位自己負担額(1割)
身体介護20分以上30分未満250単位約250円
身体介護30分以上60分未満396単位約396円
生活援助20分以上45分未満183単位約183円
生活援助45分以上225単位約225円

「介護のお金は用意してある。子ども達に迷惑かけない」そう言い切っていた親なのに、いざ介護が始まり通帳を見たらすっからかん。結局援助することに。在宅だと介護費だけで月5万。施設に入ればその数倍。それが数年つづく。この現実を親だけでなく現役世代にも伝えたい。 — Xユーザー(LIFULL介護編集長)2025年11月

月額の目安(モデルケース)

要介護3・在宅介護の場合

  • 訪問看護 週1回(60分): 月額約3,284円
  • 訪問介護 週3回(身体介護30分+生活援助45分): 月額約7,452円
  • 合計: 約10,736円/月(1割負担)

介護保険の支給限度額は要介護3で月27,048単位(約27万円)。訪問サービスだけでなくデイサービスや福祉用具レンタルなども含めた総額で管理します。


どちらを選ぶべきか — 3つの判断基準

判断基準1: 医療的ケアが必要かどうか

点滴・カテーテル管理・褥瘡処置・インスリン注射の管理など、医療行為が必要な場合は訪問看護が必須です。

判断基準2: 日常生活の介助が中心かどうか

入浴・食事・排泄の介助や、掃除・買い物などの生活支援が中心なら訪問介護が適しています。

判断基準3: 状態の変化を観察してほしいかどうか

「最近食欲が落ちている」「体調が安定しない」など、医療的な観察と判断が必要な時期には訪問看護が心強い味方になります。看護師が定期的にバイタルを測定し、異変を早期に発見して主治医に報告してくれます。

実際には「併用」が多い

多くの在宅介護ケースでは、訪問看護と訪問介護を併用しています。たとえば以下のような組み合わせが一般的です。

  • 月曜・木曜: 訪問看護(バイタルチェック・服薬管理・褥瘡処置)
  • 火曜・水曜・金曜: 訪問介護(入浴介助・掃除・調理)

ケアマネジャーが本人の状態と介護保険の限度額を考慮しながら、最適な組み合わせを提案してくれます。

介護職より。現場は深刻な人手不足。身体的にも精神的にも負担が大きい。流れ作業になり、1人ひとりに十分な援助ができない。高齢者の尊厳を支えるために必要な仕事。安心して長く働ける環境へ、社会全体で介護の価値を見直してほしい — Xユーザー(介護職員)2026年3月


次の一歩 — サービス利用開始までの流れ

  1. ケアマネジャーに相談する — まだ担当がいない場合は、地域包括支援センター(市区町村の窓口)に連絡
  2. ケアプランに訪問サービスを組み込む — ケアマネジャーが本人の状態をアセスメントし、必要なサービスを提案
  3. 訪問看護の場合は主治医に指示書を依頼 — ケアマネジャーが主治医と連携して手配するのが一般的
  4. サービス提供事業所を選ぶ — 複数の事業所から選べます。通いやすさ・対応時間・評判を確認
  5. 契約・サービス開始 — 初回は担当者がご自宅を訪問し、サービス内容の確認を行います

迷ったら、まずはケアマネジャーに「うちの場合、訪問看護と訪問介護のどちらが必要ですか?」と率直に聞いてみてください。専門家の視点で整理してくれます。


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まとめ

訪問看護は「医療的ケア」、訪問介護は「生活支援のケア」。名前は似ていますが、スタッフの資格・対応できる範囲・利用に必要な手続きが異なります。多くの在宅介護ケースでは両方を併用しており、ケアマネジャーが最適なバランスを調整してくれます。

大切なのは「どちらか一方」ではなく「今の状態に何が必要か」で判断することです。制度をうまく使いこなすことが、在宅介護を長く続けるための大きな支えになります。


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