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床ずれ防止クッション・エアマットおすすめ8選 — 看護師が選び方を解説

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「気づいたら、お尻が真っ赤に」——床ずれは静かに始まる

母の入浴介助のとき、仙骨のところに赤い跡があって。慌てて訪問看護師さんに見てもらったら「初期の床ずれ」って。寝返りが減ってたのに気づいてあげられなかった。クッション、もっと早く揃えればよかった。 — Xユーザー(パート勤務・50代女性)2026年5月

「私もヒヤッとした経験がある」——同じように感じた介護家族は少なくありません。

床ずれ(褥瘡)は、長時間同じ姿勢が続いて皮膚と骨の間の組織が圧迫され、血流が悪くなって発生するとされています。痩せ型の高齢者・寝たきりの方・車椅子で長時間過ごす方は特にリスクが高いと、日本褥瘡学会の指針でも示されています。

この記事では、在宅介護で実際に役立つ床ずれ防止クッション・エアマット8タイプの比較と、選び方の3原則をまとめました。

この記事でわかること:

  • 床ずれが起きる仕組みとリスクが高い人の特徴
  • 床ずれ防止用具の主な4タイプと違い
  • おすすめ8タイプの比較(介護保険対応の有無含む)
  • 看護師が教える選び方・使い方の3原則

床ずれが起こる仕組みと、リスクが高い人

床ずれは「圧」「ずれ」「湿潤」「栄養低下」の4要因が重なったときに起こりやすいとされています。

日本褥瘡学会の有病率調査では、療養型病床で約3.6%、介護老人保健施設で約1.8%の入所者に褥瘡が確認されました。在宅でも、寝たきり度が高い方ほど発生リスクが上がります。

出典: 日本褥瘡学会「褥瘡予防・管理ガイドライン(第5版)」

特にリスクが高いとされる方

  • 自分で寝返りができない、または回数が少ない方
  • 痩せ型で骨が突出している方
  • 失禁などで皮膚が湿りやすい方
  • 食事量が減って栄養状態が低下している方
  • 車椅子で1日数時間以上座ったままの方

早期発見のチェックポイント

  • 仙骨(お尻の中央)・かかと・くるぶし・肩甲骨の発赤
  • 押しても消えない赤み、皮膚のむけ
  • いつもと違う痛みの訴え

父が車椅子に乗ってる時間が長くて、坐骨のところが赤くなってきたときは本当に焦った。福祉用具の人に相談してジェルクッションをレンタルしたら、ちゃんと圧が分散される感覚で安心できた。 — Xユーザー(会社員・40代男性)2026年4月

厚生労働省も、福祉用具を活用した体圧分散と体位変換の組み合わせを在宅介護の基本として案内しています。

出典: 厚生労働省「介護保険における福祉用具」


床ずれ防止用具の主な4タイプ

床ずれ防止用具は、用途と素材で大きく4タイプに分かれます。

タイプ1: ウレタンフォーム(静止型マット)

高反発・低反発のウレタンを多層構造にしたマット。自分で寝返りができる方の予防用として選ばれます。電源不要で扱いやすく、価格も比較的抑えめです。

タイプ2: エアマット(圧切替型)

ポンプで空気を送り、複数のセル(空気袋)を交互に膨らませて圧を逃がす方式。寝たきり寄りでリスクが高い方向けです。圧の自動調整機能やCPR(緊急時の急速排気)など、機能性は機種ごとに差があります。

タイプ3: ジェル/ゲル(座位用クッション)

ジェル素材で坐骨や尾骨にかかる圧を分散します。車椅子で過ごす時間が長い方に選ばれる傾向です。重量はあるものの、体型の変化に追従しやすいのが特長です。

タイプ4: 体位変換クッション/ポジショニングピロー

側臥位(横向き)の保持や、踵浮かしのために使う補助クッション。マット類と組み合わせる前提の用具で、単体ではなく寝姿勢を整える役割を担います。


床ずれ防止クッション・マットおすすめ8タイプ徹底比較

ここからは、在宅介護で使われることの多い8タイプを整理します。具体的な機種名は使用環境で適性が変わるため、**「タイプとして検討する候補」**として一覧化しました。

#タイプ主な対象介護保険レンタル月額目安(1割負担)特長
1高機能エアマット(圧切替型・自動調整)寝返り困難・高リスク床ずれ防止用具で対応可約700〜1,200円自動圧調整・CPR機能
2エアマット(圧切替型・標準)中〜高リスク床ずれ防止用具で対応可約500〜900円コスパ重視
3ハイブリッドマット(エア+ウレタン)中リスク床ずれ防止用具で対応可約700〜1,000円安定感と分散性
4多層ウレタンマット低〜中リスク床ずれ防止用具で対応可約400〜700円電源不要・静音
5ジェルクッション(座位用)車椅子長時間一部対応/購入が一般的購入1〜3万円坐骨圧分散
6ウレタン+ジェルクッション車椅子・移乗が多い一部対応/購入が一般的購入8千〜2万円軽量で持ち運び可
7体位変換クッション(ロング)側臥位保持介護用品店で購入購入5千〜1.5万円姿勢の安定
8踵保護クッション/ブーツ踵の発赤予防介護用品店で購入購入3千〜1万円局所の浮かし

※レンタル料金は地域・事業者・機種で異なります。実際の金額はケアマネジャーまたは福祉用具事業者にご確認ください。

介護保険レンタルの基本ルール

「床ずれ防止用具」「特殊寝台付属品」は、原則として要介護2以上で福祉用具貸与の対象となります。要介護1以下でも、医師が必要と判断した場合は例外給付の対象になることがあります。

出典: 厚生労働省「介護保険における福祉用具貸与・特定福祉用具販売」

レンタルを検討する場合は、以下の流れが一般的です。

  1. ケアマネジャーに相談
  2. 福祉用具専門相談員が訪問・体型と環境をアセスメント
  3. 候補機種を試用(多くの事業者が試用に対応)
  4. 契約・搬入

→ 介護ベッド本体やマットレスの選び方は介護用マットレスおすすめ徹底比較もあわせてご覧ください。

→ 福祉用具レンタルの全体像は介護の福祉用具レンタル完全ガイドで解説しています。


看護師が教える選び方・使い方の3原則

クッション選びは「高いものを買えば安心」ではありません。使い方と組み合わせこそが床ずれ予防の鍵です。

原則1: リスクの高さで段階的に選ぶ

日本褥瘡学会のガイドラインでは、リスク評価ツール(ブレーデンスケール、OHスケールなど)を用いて段階的に用具を選ぶことが推奨されています。自宅では訪問看護師やケアマネジャーに評価を依頼するのが現実的です。

  • 低リスク: ウレタンマット+体位変換の支援
  • 中リスク: ハイブリッドマット or 標準エアマット
  • 高リスク: 高機能エアマット+ポジショニングクッション

原則2: 体位変換は「2時間ごと」が目安

エアマットを使っていても、体位変換は省略できません。日本褥瘡学会は、リスクのある方は概ね2時間以内ごとの体位変換を推奨しています(用具・状態によって調整)。

体位変換クッションを併用すると、家族介護者の身体的負担も軽くなります。

原則3: 皮膚の観察と保湿・栄養を組み合わせる

クッションだけで床ずれは防げません。

  • 入浴・清拭時に仙骨・踵・くるぶしの色を毎日確認
  • 乾燥が強い部位は保湿剤でケア
  • たんぱく質中心の食事で栄養状態を維持

介護用おむつのおすすめ — 失禁ケアと床ずれ予防も合わせて確認すると、湿潤対策が整います。


今日からできるたった1つのこと

すべてを一度に揃えなくて大丈夫です。

今日できること、1つだけ提案させてください。

親の主介護者(自分または家族)が「仙骨・かかと・くるぶし」の3か所を、入浴介助のときに毎日チェックする習慣をつける。

赤みが30分以上消えない場合は、訪問看護師またはケアマネジャーに連絡。これだけで、床ずれの早期発見に大きく近づけます。

導入の検討に進む方は、まずはケアマネジャーに「床ずれ防止用具のレンタルを検討したい」と伝えてください。1割負担で月数百円〜から試せることが多く、「買って合わなかった」というリスクを避けられます。


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まとめ

床ずれは、「気づいたときには進行している」ことが多い症状です。だからこそ、日々の予防と早期発見が何より大切です。

この記事のポイントを振り返ります。

  1. 床ずれは「圧・ずれ・湿潤・栄養低下」の重なりで起きる — リスクの高さは人によって違う
  2. 用具は4タイプ・8パターンに整理できる — エア/ウレタン/ジェル/体位変換クッション
  3. 要介護2以上は介護保険レンタル対象 — 月数百円から試せる
  4. クッションだけでは予防できない — 体位変換・観察・栄養の3点セット

床ずれ予防は、特別な医療行為ではなく日々の小さなケアの積み重ねです。まずケアマネジャーや訪問看護師に「床ずれ予防のために用具を検討したい」と一言伝えるところから始めてください。

介護の福祉用具レンタル完全ガイドも、用具全体を見渡すうえで参考になります。


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