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ペットと一緒に入れる老人ホーム — 探し方と注意点まとめ

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「ペットを手放すくらいなら施設には入らない」

82歳の母が転倒して大腿骨骨折。退院後は施設入所を勧められたけど、母は「ミーちゃん(猫)がいるから帰る」の一点張り。15年一緒に暮らした猫と離れることが、母にとっては骨折より怖いらしい。 — Xユーザー(母の介護中・50代女性)2026年4月

父が認知症の診断を受けた。一人暮らしで柴犬を飼っている。施設を探してるけど「ペット可」って全然見つからない。ペットのために在宅介護を続けるか、施設に入れてペットは里親を探すか、正解がわからない。 — Xユーザー(父の介護を検討中・40代男性)2026年3月

介護施設への入所を検討するとき、ペットの存在が最大のハードルになるケースは珍しくありません。高齢者にとってペットは単なる「飼い動物」ではなく、生活の中心であり、精神的な支えです。

しかし、ペットと一緒に入れる施設はまだ少数派です。この記事では、ペット可の施設の探し方、費用、入居条件、そして施設以外の選択肢を整理します。

この記事でわかること:

  • ペット可の介護施設の現状と探し方
  • 施設のタイプ別の費用と条件
  • 施設に入れない場合のペットの預け先

ペット可の介護施設はどのくらいあるのか

施設数の現状

ペットと一緒に入居できる介護施設は、全国で推計約200〜300施設程度です(2026年4月時点、介護サービス情報公表システムおよび各施設HP調べ)。

全国の有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅は約3万施設以上あるため、ペット可は全体の1%未満です。ただし、高齢者のペット問題への関心が高まり、年々増加傾向にあります。

施設タイプペット対応の傾向
有料老人ホーム(住宅型)比較的対応施設が多い
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)一部対応あり
特別養護老人ホーム(特養)ほぼ対応なし
グループホームごく一部で施設飼育のペットあり
介護老人保健施設(老健)ほぼ対応なし

なぜ対応施設が少ないのか

  • 衛生管理の問題 — 高齢者は免疫力が低下しているため、動物由来の感染症リスクがある
  • アレルギー対応 — 他の入居者に動物アレルギーがある場合、共存が難しい
  • 鳴き声・臭いの問題 — 集団生活での騒音・臭いトラブル
  • ペットの世話の責任 — 入居者本人がケアできなくなった場合の対応

ペット可施設の3つのタイプ

タイプ1: 居室内でペットと同居できる施設

最も理想的な形態です。個室に本人のペットと一緒に入居でき、日常的にペットと過ごせます。

項目内容
月額費用15〜30万円(一般的な有料老人ホームより5〜10万円高い傾向)
入居一時金0〜数百万円(施設による)
対応ペット小型犬・猫が中心。中型犬以上は要相談
条件ワクチン接種済み、避妊・去勢済み、健康証明書

メリット: ペットとの日常が継続でき、本人の精神的安定につながる

デメリット: 費用が高い。ペットの世話が困難になった場合の対応を事前に確認する必要がある

タイプ2: 施設内にペット専用スペースがある施設

ペットは専用のケアルームやドッグランで管理され、入居者は面会形式でペットと触れ合えます。

項目内容
月額費用12〜25万円程度
ペット管理費月額1〜3万円(別途)
対応ペット犬・猫が中心

メリット: ペットの世話を施設が担うため、本人の負担が少ない

デメリット: 常にペットと一緒にいられるわけではない

タイプ3: 施設飼育のペットがいる施設(アニマルセラピー対応)

施設が犬や猫を飼育しており、入居者全員がペットと触れ合える環境です。

項目内容
追加費用なし(通常の入居費に含まれる)
対応動物施設の犬・猫。本人のペット持ち込みは不可

メリット: 追加費用なしで動物と触れ合える

デメリット: 本人のペットとの同居はできない


ペット可施設の探し方 — 具体的な手順

ステップ1: 介護サービス情報公表システムで検索する

厚生労働省の介護サービス情報公表システムでお住まいの地域の施設を検索できます。ただし、「ペット可」で絞り込む機能はないため、個別に問い合わせる必要があります。

ステップ2: ペット可施設の検索サイトを活用する

以下のサイトではペット可施設に絞った検索が可能です。

  • LIFULL介護lifull-kaigo.jp)— ペット可の条件で絞り込み検索可
  • みんなの介護minnanokaigo.com)— ペット可施設の特集あり

ステップ3: 地域包括支援センターに相談する

地域の実情に詳しい地域包括支援センターの相談員は、公表されていないペット対応の施設情報を持っていることがあります。地域包括支援センターの活用法については地域包括支援センターの使い方ガイドを参照してください。

ステップ4: 動物愛護団体に問い合わせる

地域の動物愛護団体やペット関連NPOが、ペット可施設のリストを持っている場合があります。

ペット可の施設、ネットで探しても全然出てこなくて諦めかけてた。地域包括に相談したら「あそこの施設は最近ペット対応始めましたよ」って教えてもらえた。公式サイトにも載ってなかった情報。相談してみるもんだ。 — Xユーザー(母の施設探し中・50代女性)2026年4月


施設見学で確認しておきたい7つのポイント

ペット可施設を見学する際は、通常の確認項目に加えて以下を必ず確認してください。

  1. ペットの世話が困難になった場合の対応 — 本人の介護度が上がったとき、施設がペットの世話を引き継いでくれるか
  2. ペットの医療費の負担 — 動物病院への通院費用は誰が負担するか
  3. ペットが亡くなった場合の対応 — 施設でのペットの看取り・葬儀の取り扱い
  4. 他の入居者とのトラブル時の対応 — 鳴き声・アレルギー問題への対処方針
  5. ペットの散歩・運動の対応 — 犬の場合、散歩は誰がするのか
  6. 退去時のペットの取り扱い — 本人が退去(死亡含む)した場合、ペットはどうなるか
  7. ペットの種類・サイズの制限 — 対応可能な動物の種類と体重制限

施設見学のポイントは介護施設の面会マナーと見学ポイントでも解説しています。


施設以外の選択肢 — ペットの預け先を確保する

ペット可の施設が見つからない場合や、費用面で難しい場合の代替策です。

選択肢1: 家族・親族が引き取る

最も現実的な選択肢です。ただし、ペットの飼育経験や住環境を考慮する必要があります。

選択肢2: ペット信託

ペット信託は、飼い主が飼育できなくなった場合に備えて、信託契約を結んでおく仕組みです。飼育費用を信託財産として預け、指定した受託者がペットの世話を引き継ぎます。

費用は信託報酬として30〜50万円程度(ペットの寿命による)。弁護士や司法書士に相談するのが一般的です。

選択肢3: 老犬・老猫ホーム

高齢のペットを専門に預かる施設です。月額2〜5万円程度で、終生飼育に対応しています。

選択肢4: 里親探し

動物愛護団体やSNSを通じて里親を探す方法です。高齢のペットの場合、里親が見つかりにくい現実はありますが、団体のサポートを受けることで可能性は高まります。

選択肢5: 一時預かりサービス

入院や施設入所までの期間、一時的にペットを預かるサービスです。ペットシッターや一時預かりボランティアを活用できます。


まとめ — ペットも家族の一員として「入口」から考える

ペットと暮らす高齢者の介護では、施設探しの最初の段階から「ペットをどうするか」を組み込んで考えることが大切です。

やるべきことは3つです。

  1. 早めに情報収集を始める — ペット可施設は数が少ないため、待機期間が長い場合がある
  2. 複数の選択肢を並行して検討する — ペット可施設、家族の引き取り、ペット信託を同時に調べる
  3. 地域包括支援センターに相談する — ネットに載っていない情報を持っていることがある

うちは最終的にサ高住のペット可物件に入れた。月額は通常より3万円高いけど、母の表情が全然違う。猫と一緒の部屋で過ごせるだけで、認知症の進行も穏やかな気がする。お金の問題はあるけど、後悔はしていない。 — Xユーザー(母の施設介護中・50代男性)2026年3月

介護のペット問題については介護生活でもペットと暮らし続けるために、介護費用の全体像は介護費用の月額平均、費用の節約方法は介護のお金がないときに使える7つの制度も参考にしてください。


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よくある質問

Q. 特別養護老人ホーム(特養)でペット可の施設はありますか?

現状では、ペットとの同居を認める特養はほぼありません。特養は公的施設であり、衛生管理基準が厳しく、集団生活を前提としているためです。ペットとの同居を希望する場合は、有料老人ホームまたはサービス付き高齢者向け住宅が現実的な選択肢です。

Q. 大型犬でも一緒に入れる施設はありますか?

大型犬に対応する施設は極めて少数です。多くのペット可施設は「小型犬(体重10kg以下)・猫」を条件としています。大型犬の場合は、施設入所よりも在宅介護+ペットシッターの組み合わせ、または信頼できる家族への引き取りを検討するのが現実的です。

Q. ペット可施設は通常の施設よりどのくらい高いですか?

一般的に月額3〜10万円程度高くなります。ペット管理費(月1〜3万円)が別途かかる施設もあります。入居一時金にもペット対応の追加費用が含まれる場合があるため、総費用を事前に確認してください。