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介護用手すりの取り付け費用と補助金 — 住宅改修で介護保険が使える

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介護用手すり、「つけておけばよかった」が一番多い住宅改修

父がトイレで転んで骨折した。手すりつければよかったってずっと後悔してる。介護保険で安くなるって知らなかった。退院後にすぐケアマネさんに相談して、トイレと廊下に手すりつけてもらった。 — Xユーザー(父親が転倒骨折した娘・40代)2026年2月

高齢者の在宅生活で最も多い事故は「転倒」です。消費者庁の調査によれば、高齢者の転倒・転落事故は自宅内で多く発生し、特に浴室・トイレ・階段・廊下が危険箇所とされています。

(出典:消費者庁「高齢者の事故防止」(令和4年12月)

手すりの取り付けは、この転倒リスクを減らす最も基本的な住宅改修です。しかも、介護保険の住宅改修費を使えば、費用の大部分が支給されます

この記事では、介護用手すりの種類・費用・設置場所・介護保険の申請手順を解説します。

この記事でわかること:

  • 介護用手すり4タイプの特徴と費用
  • 場所別(トイレ・浴室・玄関・廊下・階段)の設置ポイント
  • 介護保険の住宅改修費の申請手順と注意点

介護用手すりは4タイプ — 場所と目的で選ぶ

手すりにはいくつかのタイプがあり、設置場所と使う方の身体状況によって選び方が変わります。

タイプ特徴費用目安(1箇所)適した場所
I型(縦型・横型)壁に固定する最もシンプルなタイプ1〜3万円トイレ、廊下、階段
L型縦と横がL字に組み合わさったタイプ2〜4万円トイレ(立ち上がり+移動)、浴室
据え置き型工事不要、置くだけで使える1〜3万円ベッド横、ソファ横
突っ張り型床と天井で突っ張るポールタイプ1〜2万円トイレ、玄関、ベッド横

母の介護で最初に変えたのがトイレの手すり。L型にしたら立ち上がりが楽になったみたいで、「一人でトイレ行けるのが嬉しい」って。たった2万円で母の自信が戻った気がする。 — Xユーザー(母親を在宅介護中・50代男性)2026年3月

I型(縦型・横型)

最も一般的な手すりです。壁にビスで固定して設置します。横型は廊下や階段の移動補助に、縦型はトイレや玄関での立ち上がり補助に適しています。

L型

縦と横が一体になったタイプで、立ち上がり(縦部分で体を引き上げる)と移動(横部分で体を支える)の両方に対応します。トイレや浴室に設置されることが多いです。

据え置き型

壁に穴を開けずに設置できるため、賃貸住宅や壁の強度が不足している場合に便利です。ベッドからの起き上がり補助として利用されるケースが多いです。なお、据え置き型は住宅改修費ではなく福祉用具購入費の対象になる場合があります。

突っ張り型

床と天井で突っ張るポールタイプの手すり。工事不要で設置・撤去が容易です。トイレや玄関など「ここにちょっと支えがほしい」という場所に向いています。こちらも福祉用具レンタルまたは購入の対象になる場合があります。


場所別・手すり設置のポイント

トイレ

トイレは転倒事故が多い場所の1つです。便座からの立ち上がりと、ズボンの上げ下ろしの際に体がふらつきやすくなります。

  • おすすめタイプ: L型(立ち上がり+移動の両方に対応)
  • 設置位置: 便座の横の壁に、座った状態で手が届く高さ(床から60〜80cm)
  • 費用目安: 2〜4万円(L型手すり本体+取り付け工賃)

浴室

浴室は床が滑りやすく、裸の状態で転倒すると大けがにつながります。浴槽のまたぎ動作が特に危険です。

  • おすすめタイプ: I型横型(浴槽のふちに沿って)+ I型縦型(浴槽のまたぎ用)
  • 設置位置: 浴槽の出入り側の壁、洗い場の壁
  • 費用目安: 3〜5万円(2箇所設置の場合)
  • 注意点: 浴室はタイル壁の場合、下地補強が必要なことがあります

玄関

段差の上り下りと、靴の着脱時にバランスを崩しやすい場所です。

  • おすすめタイプ: I型縦型(段差の横に)または突っ張り型
  • 設置位置: 上がり框(かまち)の横
  • 費用目安: 1〜3万円

廊下・階段

移動中の転倒を防ぐための手すりです。連続した横型手すりが基本です。

  • おすすめタイプ: I型横型(連続設置)
  • 設置位置: 床から75〜85cmの高さ(身長によって調整)
  • 費用目安: 廊下1mあたり5,000〜1万円、階段は3〜8万円

介護保険の住宅改修費 — 最大18万円が支給される

介護用手すりの取り付けは、介護保険の住宅改修費の支給対象です。

項目内容
支給上限額20万円(1人1回限り)
自己負担割合1割〜3割(所得による)
実質支給額最大18万円(1割負担の場合)
対象者要支援1〜要介護5の認定を受けた方
対象工事手すり取り付け、段差解消、床材変更、扉の交換、便器の交換

(出典:厚生労働省「介護保険における住宅改修」)

重要: 住宅改修費は事前申請が必要です。工事を始める前にケアマネジャーを通じて市区町村に申請し、承認を得てから工事を行います。事後申請は原則として認められません。

申請から工事完了までの流れ

  1. ケアマネジャーに相談: 「手すりを取り付けたい」と伝える
  2. 住宅改修の理由書を作成: ケアマネジャーが理由書を作成
  3. 業者から見積もりを取る: 複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします
  4. 市区町村に事前申請: 理由書・見積書・改修前の写真を提出
  5. 承認後に工事実施: 承認通知を受け取ってから工事を開始
  6. 工事完了後に支給申請: 領収書・改修後の写真・工事内訳書を提出
  7. 支給決定: 審査後、保険給付分が支給される(償還払いまたは受領委任払い)

注意点

  • 20万円の上限は「1人1回の住まい」に対する上限です。要介護度が3段階以上上がった場合、または転居した場合は再度利用可能
  • 据え置き型や突っ張り型の手すりは住宅改修費ではなく、福祉用具購入費(年間上限10万円)の対象になる場合があります
  • 業者選びはケアマネジャーに紹介してもらうほか、住宅改修対応業者の検索サイトも参考にしてください

ケアマネさんに住宅改修の相談したら、手すり以外にも玄関の段差解消とか、お風呂のすのこ設置とか、まとめて20万円の範囲でプラン作ってくれた。自分だけじゃ絶対わからなかった。 — Xユーザー(住宅改修を利用した息子・50代)2026年4月


次の一歩 — 手すり設置を始めるための3ステップ

ステップ1: 危険箇所を確認する 自宅の中で「ここで転びそうだな」と感じる場所を書き出してください。トイレ・浴室・玄関・階段が優先度の高い場所です。

ステップ2: ケアマネジャーに相談する 要介護認定を受けている場合は、担当ケアマネジャーに「手すりの取り付けを検討している」と伝えてください。まだ認定を受けていない場合は、地域包括支援センターに相談すれば、認定申請から住宅改修の手続きまでサポートしてもらえます。

ステップ3: 複数の業者から見積もりを取る 同じ工事でも業者によって費用が異なります。ケアマネジャーの紹介に加えて、地元のリフォーム業者にも見積もりを依頼し、比較検討してください。


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まとめ

介護用手すりの取り付けは、在宅介護における転倒予防の基本です。費用は1箇所あたり1〜5万円ですが、介護保険の住宅改修費を使えば自己負担は大幅に軽減されます。

大切なのは、転倒事故が起きる前に設置すること。「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、ケアマネジャーに相談するところから始めてみてください。

手すり1本で、ご本人の「自分でできる」という自信を守ることができます。

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